学校保健パイロット・プロジェクトの報告を行いました

5月24日、株式会社八神製作所本社にてカンボジア事務所林所長がカンボジアの「学校保健パイロットプロジェクト」について、報告を行いました。

この学校保健パイロットプロジェクトは、現在PHJが支援しているカンボジアのコンポントム州バライサントゥク保健行政区内で、2つの小学校を対象に保健・衛生教育を試験的に実施するプロジェクトです。PHJは同地域で主に乳幼児や子供を持つお母さんを対象に保健衛生教育を実施してきました。
しかし成人してから従来の生活習慣を変えるのは難しく、いくら教育を行ってもなかなか行動変容に繋がらないという課題が浮かび上がっています。そこで、新たな生活習慣への抵抗がなく保健や衛生の知識への理解が望める小学生以上の子どもたちを対象に教育を実施していくことが有効ではないか、という見方から試験的なプロジェクトとして実施することになりました。(下記写真は教材)

本プロジェクトは株式会社八神製作所の全面的な支援により実現、2013年4月から実施しています。24日は、プロジェクトの計画と進捗を八神製作所本社にて報告しました。本社の会場には100人以上の社員のみなさまが集まり、熱心に報告を聞いてくださいました。また、本社の報告をテレビ会議にて他の営業所とも同時に共有し、合わせて800人もの社員の方が閲覧いただきました。

エドワーズライフサイエンス「助成決定証授与式」で報告

5月22日、エドワーズライフサイエンス基金の助成決定証授与式で支援を受けたPHJタイの子供の先天性心臓病手術に関する報告を海外事業部の中田と畑が行いました。

担当者の方からは人工心臓弁と血行動態モニタリング技術の世界的リーダーである同社の事業内容に合致した社会貢献事業として評価いただきました。

新委員を迎え運営委員会を開催しました。

5月22日、47回目運営委員会を開催しました。今回は新委員として、栗田充治(亜細亜大学 国際関係学部 教授)、吉野八重(北里大学 看護学部 准教授)、 梶山佳伸(大塚製薬株式会社 企画渉外部 部長)にも参加いただき、下記の内容の報告を行いました。
・カンボジア「保健搬送システムについて」 
・インドネシア「母子健康改善、栄養改善、画像診断技術支援」
・タイ/ベトナム出張報告「HIV/AIDS予防教育事業の助成金申請に関する聞き取り、事業運営に関するワークショップなど」
・東日本大震災復興支援報告
・中期計画、第4か国調査状況の報告
またカンボジアの保健搬送システムに関してはトゥクトゥクを寄贈いただいた大塚製薬の梶山様に、カンボジアでの寄贈式や村の様子を説明いただきました。
搬送システムについては運営上の疑問(むやみに使うことはないのか?など)が委員の中より出るなど関心の高いトピックとなりました。

なお、海外事業部支援の中田がカンボジアとタイの事業のPDMを両国で共有化したという報告を行い、
それぞれの国で蓄積したノウハウを横展開する試みをもっと進めてほしいとの意見がでました。
栗田委員よりPHJの人材育成のため、スタディツアーを実施するなど対外的なアピールにも力を入れるようにとのアドバイスをいただきました。

教材の作成方法のワークショップを開催

ピア教育で使用しているさまざまな教材もピアリーダーたちが考えて作成しています。
エイズの知識や性教育に関わる事柄など、扱いにくい内容を、いかに明るく、楽しく、伝えるか、が課題となります。教育対象となる若者に読んでもらうためにはいろいろな工夫が必要なのです。今回は教材作成のためのワークショップが開催されました。
ピア教育では多くの学ぶべき課題がありますね。
写真はコンドームボックスのパネル。スポーツをしている絵が健康的なイメージを伝えようとしているようです。

タイのHIV/AIDS予防教育をインドネシアでも・・・

実施開始から10年以上続き高い評価を受けているタイのHIV/AIDS予防教育を、インドネシアにも展開させる計画が進んでいます。
そのため、インドネシアの伊藤所長とスタッフのレトノが出張にタイ・チェンマイに飛びました。インドネシア組はピア教育そのものにも感銘を受けましたが、コンドームの種類の多さにも驚いた、とのことです。
写真の右は大学のピアリーダー。左でボードを指さしている髪の長い女性がPHJタイ事務所スタッフのジョイ。人当りの良い彼女はファシリテーターとしても有能です。大学でのピア教育の普及は彼女なくしては語れません。

母子保健ボランティア育成 本番!

村の母子保健ボランティアさんの育成についての報告です。2012年末にトレーニングを受け母子保健ボランティアと認められた女性たち。この後、村の女性の自宅に訪問して保健知識の学びあいをしたり、出産の際に保健センターに行くようにすすめたり、といった実践的な活動へとシフトしていきます。
この活動の肝は実際の現場で母子保健ボランティアさんたちが、村の女性たちと信頼関係を築きながら、コミュニケーションを深めること。そのためPHJスタッフが戸別訪問するボランティア一人ひとりに随伴し、フォローアップをしています。
写真はフリップチャートを使って村のお母さんに保健教育をしているところ。
やはり女性同士だと、話も弾みます。これも一つのピア教育、といってよいのではないでしょうか。
こうやって村の中のコミュニケーションが活性化しながら、保健知識が向上していくよい雰囲気づくりもできそうです。


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