第49回 運営委員会が開かれました。

5月21日(金)にPHJの運営委員会が開かれました。
海外に駐在し一時帰国している伊藤所長(インドネシア事務所)と林所長(カンボジア事務所)、
と東京の本部事務所のスタッフがそれぞれの事業内容を説明いたしました。

【当日の報告内容】
インドネシア「バンタン州セラン県における地域保健医療システム強化事業の4 アプローチ」
カンボジア 「コンポントム州州母子保健改善に向けた健康な村づくり事業の活動内容、次期活動候補地の紹介」
カンボジアスタディツアー報告「映像による報告」
タイ/ベトナム「タイ:HIV/エイズ予防教育、ベトナム:乳がん検診推進」
ミャンマー「新規支援地での事業立ち上げと今後」進捗報告       
東日本大震災復興支援「これまでの活動と今後について」  
フィリピン台風緊急支援「募金額と活動内容」

衛生推進活動をすすめて

母子保健改善教育の一環である水と衛生の推進活動では、
モデルとなる4村を選定し、トイレ建設などを含めた衛生教育を実施しました。

1村につき15世帯、計60世帯でのトイレ建設が完了しました。
またトイレ使用のモニタリング(流す用の水の有無、清潔さや掃除用具の有無)を毎月実施しています。

Mercy Relief 石関さんがPHJ事務所を訪問

5月27日、Mercy Relief の石関さんが来日し、PHJ事務所にも立ち寄ってくださいました。
Mercy Reliefの紹介をはじめ、支援活動の内容についても話してくださいました。

石関さんは台風が到来した一か月後に被災地へ赴いたとのことでしたが、
道路の脇などに簡易のお墓がつくられており、同じファミリーネームの
お墓がいくつもあって、そのお墓の前に男の子が一人呆然と佇んでいて、
胸が痛かった――など、被災地の悲惨な状況を目の当たりにされたようでした。

現在は復興のため就業支援などを続けているとのこと。
マーシーリリーフのフィリピン台風緊急支援募金のレポートはこちら
現地で実際に支援活動を行った人から
直接話をきける貴重な時間となりました。
以前PHJで働かれていた石関さんですが、
緊急人道支援団体に所属したことで、
いつでも被災地への出動が命ぜられる可能性を
はらむ大変な日々を過ごしています。
とはいえ、団体の活動を活き活きと話す石関さんは
充実しているように見えました。
これからも頑張っていただきたいと思います!
なかなかないチャンスですので、貴重な時間となりました。

地域で順調に検診推進中

当初はベトナム北部を中心に活動していた検診事業ですがさらに他の地域でも活動を進めています。
4月はハ・ナム省で2回、フン・イエン省で2回、ハイフォン市で7回、一般女性を集め合計11回を実施しました。

(上写真はフン・イエン省)
ナム・ディン省ではトレーナーのためのトレーニング。トレーニングではベトナムウイメンズユニオンのオンさん(昨年来日)がトレーナーへの指導を実施しました。

4歳の男の子が手術を受けました

チェンマイ大学病院で一人の男の子の心臓病手術を行いました。
男の子は4歳でハー君といます。
彼は生まれながらにダウン症と心臓病を抱えています。
両親は農家でひと月1万円程度しか稼ぐことできません。
そこでPHJの小児先天性心臓病支援プログラムを利用し、
手術費用のサポートを受け、手術を受けることができました!

術後の経過観察のために家庭訪問を実施する予定です。

衛生環境の改善へ向けた調査

現在支援している地域であるインドネシア バンタン州の生活衛生環境ランクは34州中29位。つまりワースト5位。とのことです。
たとえば水。写真のような濁った川で洗い物、お風呂、トイレまで済ませてしまう、といった状況が見受けられます。

村のあちこちにゴミ捨て場が点在し、ゴミ処理がきちんとなされていないようです。

こうした環境を少しでも改善するためさらに調査を進めながらPHJでは衛生教育を開始する、予定です。


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