多岐にわたるPHJの活動

今月の活動の中で2つを紹介します。
一つは村での妊産婦さんの支援の活動。またもう一つは行政との情報共有の活動。
地域での包括支援活動にはどちらも欠かせない活動です。
【母子保健ボランティアの活動を確認】
母子保健ボランティアによる家庭訪問時の保健教育が、適切に実施できているかどうかをモニタリングしました。
チェックリストに沿って確認し、PHJスタッフからボランティアへフィードバックも行います。


【州内の行政官とNGOの月例会議】
またコンポンチャム州の行政とNGOの情報共有のために実施される月例会議にてPHJカンボジアスタッフが2014年から4年間の活動の成果を報告しました。

 新たなる挑戦~遠隔地での母子保健推進員育成~

2018年10月17日より2年目の事業(*1)がスタートし、アイジェという遠隔地での母子保健推進員の育成が始まりました。
1年目の事業ではミャウッミェイ地域ですでに131名の母子保健推進員を育成しています。(参照⇒2018年7月の活動報告 お母さんと子供の健康を守る「母推さん」の育成へ
2年目からは、アイジェ地域の全34村から100名近い母子保健推進員(*2)を育成します。この地域は、活動地域の中でも端にあり、かつ面積も広いため母子保健推進員を集めるのは容易ではありません。
普段から助産師が村に行った時に仕事を手伝ってくれている女性たちを中心に選抜することで、ようやく100名近い女性を集めることができました。そして、母子保健推進員養成者研修を受けたヘルスアシスタントや助産師を講師として、2日間の研修を行いました。

研修では母子保健推進員の役割や担うべき責任、コミュニケーションの取り方や、母子保健の基礎的な知識、レポートの書き方などを伝えました。
コミュニケーションの取り方を学ぶため、母子保健推進員が妊婦さんの家を訪問するという設定で、ロールプレイも行ってもらいました。

雨季の時期は助産師が訪問できない村々もいくつかあるため、村にいるお母さんと助産師の橋渡し役となる母子保健推進員の役割はとても重要です。母子保健推進員の活動がこの地域に根付くようにPHJは今後もサポートしていきます。
*1 本事業は日本NGO連携無償資金協力の元、実施しています。
*2 母子保健推進員は国際協力NGOジョイセフ(JOICFP)がミャンマー保健省と共に定めたボランティアの一形態で、村の妊婦や産後の女性の所在を確認し、助産師と連携をはかり、妊婦や産後の女性が適切な時期にケアを受けることができるような役割を担っています。


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