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「異なる文化と出会う」埼玉大学スタディツアー2024
埼玉大学の授業の一つである「異なる文化と出会う」および「開発人類学調査法」として開講されたカンボジアスタディツアーを
今年もPHJのカンボジア事業地で実施しました。スタディツアーの主な目的はカンボジアの農村という異なる文化を持つ人々の中に身をおいて、インタビューを行うことで、現地の状況を五感を通して「知る」こと。
PHJは事業地内での調査受け入れをはじめ、事前授業、現地調査のための調整、アテンド、通訳などを行いました。
カンボジアに到着した次の日はプノンペンで内戦の歴史を知るために、トゥールスレン虐殺博物館とキリングフィールドを訪れました。
トゥール・スレン虐殺博物館は、ポル・ポト政権(クメール・ルージュ)下の1975年から1979年までの間に、拷問・殺害の場所として使用されました。遺体を埋めたり処刑場として使用された場所がキリングフィールド。
当時、医師や教師などの知識層を中心に200万人以上の人々が虐殺されました。
ガイドさんと何気なく話していたら、ポルポト政権下、彼女のお父さんは行方不明になり、そのまま帰らぬ人になったとのこと。
職業を聞くと大学の教授でした。
掲示されているモノクロの残虐な写真は遠い昔の誰かの話ではなく、
目の前にいる身近な人が経験したごく最近の話しなのだということに気づかされました。
次の日は、PHJの事業地 シェムリアップに移動し、PHJカンボジア事務所に到着。事務所長石山によるPHJの活動紹介やカンボジアの食や暮らしなどの紹介を行いました。
農村地のフィールドワークでは、車で2時間半かけてたどり着いた農村地で、地域住民にインタビューをします。
インタビューと一言で書きましたが、通訳をするPHJ現地スタッフは母国語以外は、英語しかわかりません。
質問をするときは、英語でPHJカンボジア現地スタッフに聞きます。その内容をクメール語(カンボジア語)に翻訳してもらいます。対象者からの返答も英語に訳されるので、それを理解して、また次の質問を考える、という流れなのです。
英語で質問をすること、癖のある英語を聞き取り理解すること、などいくつものハードルを乗り越えて、インタビューを重ねていきます。
最初は戸惑いながらも、徐々に積極的に質問をするようになります。
後から「意外にも楽しかった」と話す学生さんが何人かいました。
学生さんにとって、カンボジアの農村地にすむ人たちに、直接質問をして得られた回答は、単なる情報以上の価値のあるものだと思います。
農村地のインタビューが終わった後は、観光へ。
トンレサップ湖を船で1時間ほどめぐりました。トンレサップ湖の水上村の一部エリアも、PHJの事業地です。
陸上と水上ではまるで暮らしが違うことが改めて感じます。
最後にアンコールワットを堪能しました。
カンボジアという国のリアルな姿を五感を使って「知る」ことができたのではないかと感じています。
2024/9/27 助産師に聞く!途上国のお産の現場 〜母子を取り巻く保健・医療の現場を比べて〜
助産師に聞く!途上国のお産の現場
〜母子を取り巻く保健・医療の現場を比べて〜
途上国の医療現場・助産現場に興味がある人、国際協力に興味がある人におすすめ!
こんにちは、PHJ(ピープルズ・ホープ・ジャパン)インターン生の佐々木&武田です!
今回はPHJが取り組んでいる「カンボジア・ミャンマー農村部の母子の健康課題」をよりよく理解していただくためのイベントをご用意しました!
突然ですが、皆さんはカンボジアやミャンマーなどの発展途上国と日本などの先進国で、お産の現場にどのような違いがあるか、知っていますか?
なんとなく「日本の方が良い設備がありそう」「お医者さんや助産師さんの数が違いそう」と違いを想像する方から「いやいや、日本でのお産だって知らないのに他の国ことなんてわからないよ」という方もいると思います。
今回は、日本で助産師資格をとった後、モロッコやケニア、カンボジアなどで妊娠・出産・育児の現場を見てきたPHJスタッフが登壇。体験談や実際に現地で活動した際の写真を交えながら、日本と途上国での妊婦さんや子どもを取り巻く保健・医療環境の違いについてお話しします。
途上国やお産、母子健康問題について全く知らないという方から、興味があって実際の現場を知りたい人、とりあえずNGOスタッフの話を聞いてみたいという方まで、どんな方でも楽しんでいただける内容となっています!
一方的なお話だけではなくスタッフに質問できるコーナーもあるので、気になったことはなんでも聞いてみてください!
【話す人】
徳地 珠実(とくち たまみ) 看護師・助産師・公衆衛生修士
日本で看護師・助産師として勤務した後、JICA海外協力隊としてモロッコ(助産師隊員)で活動、その後、JICA在外健康管理員としてマダガスカルに駐在、国内にて公衆衛生修士課程を修了し2024年にPHJに入職。
途上国と日本の妊娠・分娩の現場で見てきた違いや、「安心安全な妊娠・出産」の課題についてお話しします。
【そもそもPHJって何?】
PHJ(ピープルズ・ホープ・ジャパン)はアジアの途上国の人々の自立に向けて「保健・医療の教育」を中心とした支援活動に取り組む国際協力NGOです。カンボジアとミャンマーの農村地を拠点に、お母さんや子どもの健康を改善するための仕組みづくりを行っています。ホームページはこちら▶︎<https://www.ph-japan.org/>
【イベント概要】
日時:2024年9月27日(金)19:00-20:00
イベント会場:オンライン
参加方法:Peatixにて無料のチケットにお申し込みください
https://phj-20240927.peatix.com/
参加費:無料
お問い合わせ:info@ph-japan.org
主催:特定非営利活動法人ピープルズ・ホープ・ジャパン
保健ボランティアによる地域住民への保健教育開始
PHJの事業地シェムリアップ州のソトニクム保健行政区では、妊婦健診受診率、医療者介助分娩率、施設分娩率が同州内の保健行政区と比べていずれも最も低く、多くの女性が保健サービスを利用せず、リスクを負いながら妊娠期を過ごし、子どもを出産しています。
その背景として、カンボジアの多くの農村部と同様に、同保健行政区でも、妊産婦の健康を害する恐れのある伝統的な風習が根強い傾向にあります。また、保健施設の医療者に対する不信感や保健サービスに対する抵抗感を抱いている、といった実態が見えています。
PHJは安心安全な妊娠と出産にかかわる適切な知識の普及のため、地域住民を対象とした保健健ボランティアによる保健教育・啓発活動を進めています。
研修を完了した保健ボランティアによる地域住民への保健教育を4月に開始しました。
1年の中でも最も気温の高い時期ですが、
多くの地域住民が集まり、和気あいあいとした雰囲気で保健教育が始まりました。
この保健教育では、妊婦健診のタイミング、妊娠中の危険な兆候に焦点を当てました。
教育終了後は、クイズや質疑応答を通じて、参加者の理解を促しました。
また、保健施設への医療者や保健サービスに対する抵抗感を減らすため、実際に保健センターで出産したお母さんたちに、施設での出産経験を共有してもらいました。
あるお母さんは、不安がある中で、妊婦健診から出産まで保健健センターの助産師が継続的に寄り添ってくれたことなどを話してくれました。
多角的なアプローチで、一人でも多くの女性が安全な妊娠・出産に向けて意識や行動が良い方向に変化することを目指しています。
【本事業はJICA草の根技術協力事業とサポーター企業・団体、個人の皆様からのご支援により実施しています。】
2024/8/26 参加者募集 NGO夜カフェ|カンボジアの農村地の歩き方
NGO夜カフェ|カンボジアの農村地の歩き方
NGOスタッフとして海外で暮らす、食べる、話すには。〈国際協力に役立つ英語講座付き〉
カンボジアなどの発展途上国の農村地に行ったことはありますか?「怖い」「汚い」そんなイメージばかり浮かんでしまいそうですが、自然とともにある暮らしや人々の温かさに触れたり、そこにしかないローカルな食に出会えるなど、実は多くの魅力が詰まっています。ピープルズ・ホープ・ジャパンのカンボジア事務所長を務める石山加奈子が、カンボジアをはじめ、過去に駐在・滞在経験において楽しいことはもちろん、大変なこと、ひやっとしたことなども、ざっくばらんに話してもらいます。
さらに、外交英語に詳しい石山が講師となって「国際協力で使える英語講座」も用意しています。
国際協力のために海外で働きたい、と考えている人。海外で働くことに興味がある人。海外に興味がある人、どなたでも、ぜひお気軽に参加ください。
当日は、カンボジアのコーヒーとお茶をお出しします。飲食持ち込みも歓迎です。
【話す人:石山加奈子】
PHJカンボジア事務所長
国際保健修士、戦争紛争安全管理修士、イスラム教と中東政治修士、外交修士。アフリカ、アジアでの人権や保健分野における国際協力活動に従事。2019年にPHJ入職。
フランス、ガーナ、イスラエル、イギリスの大学院で修士号を取得したマルチリンガル。
【イベント概要】
●日時:2024年8月26日(月)18時半~20時
●会場:東京農村 5F シェアキッチン 〒107-0052 東京都港区赤坂3-19-1
●定員:12名
●参加方法:こちらのフォームにてお申込みの上ご参加ください。https://forms.gle/sQdWNE4FB9NjPuTp8
●参加費:無料
●問い合わせ:info@ph-japan.org
■主催:特定非営利活動法人ピープルズ・ホープ・ジャパン 共催:一般社団法人M.U.R.A.
ピープルズ・ホープ・ジャパンの活動は、賛同してくださる方々のご支援・ご参加によって支えられています。有意義な活動を継続的に展開するために、♡をクリックしてぜひご支援をお願いいたします。
【開催報告】ミャンマーで“妊婦”になるって?~のイベントを開催しました。
【開催報告】カンボジアの活動報告と英語講座イベントを開催しました。
5月30日にJICA地球ひろばにて「世界遺産のそばで取り残される母子の健康&駐在員が教える国際協力のための英語講座 PARTⅡ」
をオンラインと対面のハイブリッド形式にて開催しました。
イベント前半では現在カンボジアで実施している「シェムリアップ州ソトニクム保健行政区における安心安全なお産のための保健システム強化支援事業」(JICA草の根技術協力事業)の活動の内容や、見えてきた課題についてPHJカンボジア事務所長の石山加奈子がお伝えしました。
たとえば、「妊娠中に地酒を飲むといい」など、健康を害する恐れのある伝統的な風習が根強く残っている地域が少なくないこと。そうした課題に対して、保健ボランティアによる地域住民への保健教育を支援し、健康に関する知識の習得と適切な行動を促進していることなどを紹介しました。
後半は、同じく石山が講師となり、国際協力の現場で使える英語講座を実施。国際保健に関する英単語の語源や歴史的な背景を通して国際保健への理解を深めました。参加された方は熱心に耳を傾けてくださいました。
カントット保健センターへ安全な水の支援
カンボジアの農村地では、一般診療や分娩が行われる保健センターといった医療施設でさえ、安全な水を確保するのが難しい状況があります。
こちら、PHJの事業地にあるカントット保健センターの水道の蛇口をひねると、なんと茶色の水が出てきていました。
水源を確認すると、この沼であることが判明。この水を使って、医療器材などを洗浄していました。
そこで井戸による水の供給の支援を行いました。地面を掘削し、井戸を設置しました。掘削前と掘削後に水質検査を行い、安全な水であることを確認しました。
モーターポンプで水をくみ上げ、地中のパイプを通って、保健センターのタンクに井戸水がくみ上げられ、保健センターの水道に水が供給されます。
保健センターの蛇口から安全な水が出るようになりました。
併せて、安全な飲み水を来院者に提供できるように、ウォーターディスペンサー(1台)を寄贈しました。
井戸による水の供給が可能になった保健センターでよりよいサービスやケアが提供できればと思います
【本事業は成田コスモポリタンロータリークラブ様からのご支援により実施しています。】
2024年6月21日☆インターン生企画☆ミャンマーで“妊婦”になるってどういうこと?~お母さんに優しい社会のカタチ~
ミャンマーで“妊婦”になるってどういうこと?~お母さんに優しい社会のカタチ~
発展途上国で“女性”であること、“妊婦”であることはどのようなことを意味するのか、どうすれば妊婦さんが安心・安全に出産できる社会になるのか、妊婦さんの権利(リプロダクティブ・ヘルス/ライツ)について、考えてみませんか。
途上国の妊婦さんが抱える悩みや問題について学ぶ参加型イベントをピープルズ・ホープ・ジャパン(PHJ)のインターン北岡千咲季が企画・開催します。
PHJ東京本部の海外事業部スタッフが現在進めているミャンマーの母子保健改善活動についての説明やインターン北岡のプレゼン「ミャンマーで“妊婦”になるってどういうこと」、そして参加者同士のグループワークを通して、妊婦にとって優しい社会について話し合い、考えを深めてみましょう。
【日時】6月21日(金)18:30~20:00
【対象】学生・社会人問わず、どなたでもご参加ください
【開催方法】対面参加(前半・後半すべて)
オンライン参加(前半のみ)ワークショップなし
【開催場所】JICA 地球ひろば セミナールーム202B
住所:〒162-8433東京都新宿区市谷本村町10-5(JICA市ヶ谷ビル内)
【参加費】無料
【申し込み】事前に申し込みが必要です。こちらからお申し込みください。
https://forms.gle/qz1E8mU8Jg1iMisT9
【イベント概要】
前半(オンライン・対面参加)
18:30~PHJ活動紹介
18:40~「ミャンマーで“妊婦”になるってどういうこと」
後半(対面参加)
19:10~グループワーク「妊婦を通して社会の問題を考えよう!」
20:00 終了
以上
2024年5月30日PHJカンボジア活動報告&英語講座のイベント
「世界遺産のそばで取り残される母子の健康&駐在員が教える国際協力のための英語講座 PARTⅡ」
シェムリアップと聞いてもピンとこないけれど、アンコールワットなら知っているという方、多いかもしれません。2023年4月からピープルズ・ホープ・ジャパンは、カンボジアの世界遺産アンコールワットのそばで母子保健改善活動を開始しました。(JICA草の根技術協力事業「シェムリアップ州ソトニクム保健行政区における安心安全なお産のための保健システム強化支援事業」)華やかな観光地のそばの農村地で活動を開始して1年。活動の状況や見えてきた課題はどのようなものなのか、現地で活動を進めているPHJカンボジア所長の石山加奈子が話します。
後半は、引き続き石山が登壇し、英語講座を開催。コロナ禍では「パンデミック」「アウトブレイク」など報道で様々な英語表現が使われていましたが、これらは国際保健の現場でも頻繁に使われています。これらの英単語の語源や歴史的な背景などを知ることで、国際保健への理解がぐっと深まります。
国際協力や国際保健、英語、海外、発展途上国などに興味のある方、どなたでもお気軽にご参加ください。
◆登壇者:石山加奈子
PHJカンボジア事務所長(JICA草の根技術協力事業プロジェクトマネージャー)
国際保健修士、戦争紛争安全管理修士、イスラム教と中東政治修士、外交修士。アフリカ、アジアでの人権や保健分野における国際協力活動に従事。2019年にPHJ入職。
フランス、ガーナ、イスラエル、イギリスの大学院で修士号を取得したマルチリンガル。
◆日時:2024年5月30日(木)18時30分~20時00分
◆開催方法:前半のみハイブリッド形式 英語講座は会場
◆会場:JICA地球ひろば セミナールーム202AB
〒162-8433 東京都新宿区市谷本村町10-5(JICA市ヶ谷ビル内)
◆参加費:無料
◆お申込方法:ご参加を希望される方は、以下のお申込フォームで事前にお申込みください。
【お申込みフォーム】
https://forms.gle/j11bVYm7ybmuqu6g8
※ 対面参加は定員が20名となります。オンラインでの参加の方は、お申込み受付後、
前日までにZoomのURLをお知らせします。
※お申込み締め切り:2024年5月28日(火)正午(日本時間)まで
◆イベント概要
前半:世界遺産のそばで取り残される母子の健康 18:30~19:10(ハイブリッド)
>カンボジアでのPHJのJICA草の根技術協力事業
後半:駐在員が教える国際協力のための英語講座19:20~20:00(対面のみ)
>国際保健の現場で使える英語表現
【お問い合わせ】
特定非営利活動法人ピープルズ・ホープ・ジャパン 東京本部
メールアドレス: info@ph-japan.org