ソーラーライトと携帯電話充電システムを被災地に

ピープルズ・ホープ・ジャパンは、フィリピンの被災地で支援活動を行うマーシーリリーフからの要望により、株式会社GSユアサの小型ソーラーホームシステム「AKARi Solar Light Kit」を8台、およびソーラーパネルを使った携帯電話充電システム「mini moshimoshiチャージャー」2台を、このたび集まった募金の一部で購入し、12月27日に日本からフィリピンの被災地へ送りました。
「AKARi Solar Light Kit」はソーラーライトと長寿命バッテリーを組み合わせてた製品。8台をパナイ島イロイロ州、現地NGOPanay Center for Disaster Reliefに送ります。

携帯電話充電システム「mini moshimoshiチャージャー」はソーラーパネルとバッテリーを用いた携帯電話の充電に特化した製品。2台をレイテ島のNGOLeyte Center for Developmentに送り、事務所での業務に役立ちます。

映像を利用して予防教育

これまで大学生向けに実施してきたHIV/AIDS予防教育。早熟化が進むなかでより若年層に向けて啓蒙を行うことがより効果的であるとし、現在高等専門学校の生徒への教育を進めています。

高等専門学校の生徒への教育で工夫した点は、映像を利用すること。
ピアリーダーたちが集まり、訴えたいポイントを効果的に伝えるため、いくつかの映像を作成しました。

たとえばこんな映像「危険な性交渉、その結末。」

さまざまな視点から4つほどの映像が作成されました。
学生たちに訴える映像ができたでしょうか。
結果はまたお知らせいたします。

12月17日支援の届かない地域で診療開始

12月11日(火)より、Eastern Health Alliance(EHA)の医療ボランティアから成るマーシーリリーフ救援チーム(11人)は、移動式の診療所を携えて、パナイ島イロイロのEstancia、Concepcion、Batadの村々で治療を行いました。村の中では怪我をしていたり、さらに衛生環境が悪いために呼吸器系の感染症が悪化している例は至る所で見られます。さらに、貧しい家庭では脱水症状や栄養不良に苦しむ幼児もいます。

マーシーリリーフでは現在、フィリピンの非営利団体Panay Center for Disaster Response(PCDR)と連携しながら、ヘルスケアと外傷後症候群の治療に焦点を当てて活動しています。特に子どもは繊細で影響を受けやすいので、トラウマを克服するための精神的なリハビリも実施しています。1日360人ほどの地元住民と協力しながら、5日間で約1700人の患者を診察しました。
12月10日、MRの7番目の救援チームがAntique州に派遣されました。


【感染症を患った男の子の話】
Anthony君(3歳)は、イロイロ州のEstancia Malbogで台風に被災しました。瓦礫によるけがから左足にひどい感染症を患いましたが、地元政府や援助機関からの医療援助が届かず、何週間も手当てを受けられませんでした。
12月16日、Eastern Health Alliance(EHA)の医療ボランティアから成るマーシーリリーフ救援チームの手当てを受けることができました。あともう少し遅ければ、後遺症が残るところでした。

【マーシー・リリーフ最高責任者 Goh Chin Siang】
「台風の被害規模は甚大で、患者の数は当初の目標1000人を上回るほどです。EHAのMRボランティアは、援助の行き届いていない地域に医療支援を提供するために、素晴らしいチームワークの中でそのスキルやノウハウを発揮しています。最近ではアクラン州のBatanやレイテ島のTanauanにおいて、家屋の建設材料や救援物資パックの配給のほか、精神的なケアも行っています。」

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第48回運営委員会が開かれました。

12月11日に第48回運営委員会を開催。海外に駐在し一時帰国している伊藤所長(インドネシア事務所)と林所長(カンボジア事務所)、東京の本部事務所でタイ事業をサポートしているスタッフの畑、東日本大震災支援担当のスタッフ横尾、そして木村代表が各国の活動内容の報告や新たな国での支援活動についての調査について報告を行いました。

【当日の報告】
カンボジア:コンポントム州母子保健改善に向けた健康な村づくり事業と事業の現地移行(ハンドオーバーについて)、新規事業地の視察について
インドネシア:地域保健医療システム強化事業の報告と新規の衛生環境推進活動について
タイ:子宮頸がん、乳がん推進事業のチェンマイへの現地移行について
日本:東日本大震災支援(石巻、多賀城、気仙沼医療機関の復興支援)
ミャンマー:新規事業地としての視察報告

新しい地域保健センターを建設中

支援対象地域内にあるサンパルワディ村に新しい地域保健センターを建設する予定です。620世帯のうちおよそ1/3の221世帯が貧困世帯の村。

地域保健センターが建設される場所。将来的には村役場も隣接し、ここが村の中心になります。

村人自らが土地を整備し、盛土作業を行いました。

10月16日に着工し、着々建設が進んでいます。

深井戸も同時進行で進んでいます。

出来上がり、楽しみです。将来はここでたくさんの産声が聞こえることでしょう。

自立して歩き出す4つの保健センター

健康な村づくり事業のなかでも核となる活動が、保健センターの運営能力強化。支援対象となっていた4つの保健センターではすでにPHJのサポートなしで、保健センター長を中心に毎月会議が開かれ、その時に浮上する課題について話し合われています。
そしてその会議の内容はPHJに毎月議事録が送られてきています。

(会議の様子)

(保健センターから送られてくる議事録)
保健センターの運営能力はサービスの向上に向けて、患者への対応やセンター内の衛生管理、時間管理などいくつかの観点からチェックを行いますが、毎月良い結果があがっています。村人の健康を見守る保健センターとして頼もしいですね。

12月11日 5番目のチームの活動について

巨大台風の直撃から1か月が経ちました。孤立した農村地域の何百万人もの被災者は、現在少しずつ回復してきています。
マーシー・リリーフは、水、食糧、衛生キットなどの生活必需品配給し、被害を受けた地域の早期再建に取り組んでいます。マーシー・リリーフの5番目の救護チームは支援を途切れさせないために、4番目のチーム撤退から2日後の12月4日、西ネグロス州(支援している中部西ヴィサヤ地方のある州)へ到着しました。
マーシー・リリーフのチームは、西ヴィサヤのCadiz ViejoとCaduhaanで被災し避難所での生活を強いられているおよそ4000世帯と、ボートでしか行くとこのできないLakawon島の290世帯にも、食糧を供給しています。

フィリピンの非営利団体Panay Center for Disaster Responseと協力し、入念な調査を行った結果、マーシーリリーフは西ヴィサヤのCapiz州での支援を開始しました。
釘や針金、亜鉛版などといった建設材料を供給することにより、被災者が生活と住居の再建に取りかかることができるようにしています。


(台風により全壊した被災者自宅)

(マーシーリリーフが提供する物資で屋根部分を修復した自宅)
さらに、9日には深刻な被害を受けたCuartero地方において、300世帯にピーナッツや緑豆などの換金作物の種子を供給し、被災者の収入源の獲得と生計の回復を助けています。

11日の朝、マーシー・リリーフの医療援助チームが出発しました。
イロイロ島のEstancia、Conception、Batad、Carledといった農村の被災地域に焦点を置き、被災者の健康におけるニーズを満たしていきます。
【マーシーリリーフ最高責任者Goh Chin Siang】
「絶え間なく活動をしているからこそ、日々刻々と変化する現場のニーズへ応えることができます。そして、復興のなかでも特に住居と生計の再建を重点的に支援しています。加えてこれからは、遠隔の被災地の人々の健康管理にもさらに配慮していきます。」
マーシーリリーフの報告原文はこちら

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11月29日 フィリピン・被災地アクラン州での支援活動について

マーシーリリーフの4番目の救援チームは、11月26日火曜日、台風直撃により被害を受けた中部西ヴィサヤ地方のアクラン州カリボ、ニューワシントン、ヌマンシアといった地域で支援活動を開始しました。支援活動はフィリピンの非営利団体Panay Center for Disaster Responseとの密接な協力の中で行われ、救援物資の食糧は4000以上の家庭に行き渡りました。さらに、マーシーリリーフの水のろ過システム「PedalPure」が清潔な飲料水を供給することができました。
(写真は被災者に物資を渡す石関さん)
【被災者の話】
ニューワシントンのTambak村に住むJuliana Ozamisさん(65歳)とその息子は、台風からなんとか逃れることができました。
しかし災害から3週間経過してもなお、彼女たちを含めた410,000の世帯が台風の前の生活を取り戻せていません。彼女の近所では災害が起こって以来、公共機関や援助機関から何の支援も受けておらず、残ったものを分け合ってなんとか生活しています。
ニューワシントンは特に深刻な被害を受けた沿岸地域の1つであり、竹やアナハウの葉で出来ている1万軒の家々は破壊されました。電力は4か月分しか蓄えられていないとみられています。さらに、村人の収入源だった漁業や作物栽培は壊滅状態になっています。
【被災した村の村長さんの話】
台風直撃の2日前、Barangay C. Laserna村の村長Nenita Feliciano Tugnaさん(51歳)は、村の人々をアクランの避難所へ移動させていました。
彼女は、マーシーリリーフの支援物資の配給をサポートする150人のボランティアをとりまとめも行いました。彼女は、「友愛と分け合う心が、人々を直面する困難から立ち上がらせていました。このことが、生き残った人々のモラルを高め、正常な価値観を保たせていたんです。」と語ります。
【マーシーリリーフ最高責任者Goh Chin Siang】
「いくつかの地域は復興へ向けて努力し始めていますが、まだまだ多くの被災者が生存のために不可欠なニーズが満たされないままでいます。MRは、支援の行き届いていない孤立した地域への援助を続けるつもりです。」
マーシーリリーフチームは、より深刻な被害を受けた地域を救済するため、パラワン州へ進む予定です。
マーシーリリーフの報告原文はこちら

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【12月13日、16日、18日】2014スタディツアー説明会を開催

2014年2月23日出発「カンボジア×農村×保健」をテーマにした8日間スタディツアーの説明会を開催します。スタディツアーについてはこちら⇒http://www.ph-japan.org/join_studytour
★説明会の詳細
●日時・期間 12月13日18時半より  12月16日18日 両日とも15時より
●会場     12月13日 武蔵野プレイスにて ●12月16日、18日 PHJ事務所にて
●参加費      なし
●申込方法 参加希望の方は必ず info@ph-japan.org まで 氏名、電話番号、メールアドレスを記載し、説明会参加の旨をお伝えください。また希望の日時も記載ください。
また事前に質問などあれば記載してください。
※時間などの相談に応じますのでお気軽にお問い合わせください。


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