助産師の能力向上を促進するスマートフォン活用の研修

この数年、新型コロナウイルス感染症拡大による影響で、医療従事者を対象にした研修が中止されたり、受講人数が制限されるなど、貴重な研修の機会が限定されてしまいました。
こうした状況下で、感染症流行や自然災害などにより研修の実施が困難な場合に備え、助産師がスマートフォンで学習できるアプリ「セーフ・デリバリー(安全なお産)」やWEBサイトの教材が整備されました。

カンボジアでは携帯電話の普及が進んでおり、農村地でも多くの人々がスマートフォンを使用しています。そのため、医療現場でもITを活用した助産師の能力強化の取り組みが期待されています。
しかし、事業地の保健センターの助産師の多くが、メールアドレスを持っていないなどの理由で、アプリの登録やアカウント作成ができないなど、実際の活用に至っていないことが分かりました。

そこで、10月に助産師を対象にアプリの登録やWEB教材の利用方法を学ぶ研修を行いました。研修に参加していない同僚助産師にも、アプリの登録・利用方法の説明ができるよう振り返りが何度も行われました。
登録が早く完了し、その場で研修を受けている助産師もいました。


安全安心なお産に向けて、より多くの助産師がスマートフォンでいつでもどこでも知識や技術の向上に取り組んでもらえればと思います。
【本事業はJICA草の根技術協力事業とサポーター企業・団体、個人の皆様からのご支援により実施しています。】


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