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看護師・助産師育成学校に医学図書を寄贈
6月25日に、成田コスモポリタンロータリークラブ様からのご支援をいただき、PHJを介して、カンボジア・コンポンチャム州のRTC(看護師・助産師育成学校)に61冊の医学図書を寄贈しました。これらの図書は、保健省の人材開発局のスタッフをはじめ、RTC教授陣、国際保健機関スタッフが、看護・助産師教育のニーズに沿って選択したもので、看護学・助産師学に関する幅広い分野がカバーされています。
これに伴って、医学図書寄贈式が行われました。
式は、RTCを紹介するプレゼンや日本語を交えたスピーチなどが準備されており、感謝の気持ちにあふれた式でした。
以下、寄贈先の方々よりメッセージをいただきました。
【コンポンチャムRTC学校長より】
私がこのRTC学校長に就任して以来このような多数の医学図書を寄贈いただけたことはかつてなかったので、大変大きな喜びを感じています。成田コスモポリタンロータリークラブ様からいただいた医学図書を多くの生徒に使ってもらうために、学校内の図書室で適切な場所に保管し、管理することをお約束します。また、生徒だけの利用だけではなく、RTCの教師たちも、生徒に教える上での教材作りなどの参考文献として利用できるようにします。今回たくさんの医学図書を寄贈頂き誠にありがとうございます。
【コンポンチャム州保健局母子保健チーフより】
PHJには州保健局への支援だけではなく、コンポンチャムRTCへの支援をいただいたことを大変ありがたく思います。医学図書はRTCの生徒にとって必要不可欠で高い価値のある支援です。彼らがここで学んだことが将来自国の母や子を助けることにつながるからです。医学図書の支援は、お金の支援よりも価値があるものだと私は思います。それだけ、RTCでは最新の医学図書を必要としていました。このように本当にたくさんの医学図書を寄贈頂いた、成田コスモポリタンロータリークラブ様、PHJ様に心から感謝します。ありがとうございます。
【RTC生徒より】
私にとって今もっとも興味があり必要である知識は、分娩介助とヘルスプロモーションの技術についてです。ですから、それらに関する医学図書を多数寄贈してもらい本当に嬉しく思っていますし、それを私たちが利用できることを誇りに思います。これらの本に日本からたくさんの資金を使って頂き、本当にありがとうございます。私たち生徒は寄贈本から得た知識を、RTCの学業期間、そして卒業後もカンボジアの人々のために使いたいと思います。本当にありがとうございました。
プロジェクトの完了に向けて
■プロジェクト完了調査
プロジェクトのキーパーソンである保健ボランティア、母子保健ボランティア、伝統的産婆の各グループ対して、プロジェクトがもたらした意識や村の変化や、成果などを聞き出すグループインタビューを実施しました。
「変化]「効果」「持続性」の3つのカテゴリーで質問を準備し、計15項目程度の問いに対してそれぞれのグループが自由に話し合いました。
保健ボランティアのグループインタビューの様子
■保健搬送システムの村会議
運営に課題が残されていたタノッチュム地区Thmei/Bantea Chas村の保健搬送システムにおいて、課題を村全体で話し合う村会議を運営委員会が開きました。
大きな課題としては会員費をきちんと集金できないことだったのですが、運営委員会で何度も話し合い、このような村会議を開いていっぺんに会員費を集金しよう、との結論になりました。
村会議では、保健搬送システムの意義や、会員をきちんと支払うことでシステムの持続性が増すといったようなメッセージが再度伝えられました。
村の運営委員が村人から会員費を集めている様子
お菓子で栄養改善
【震災支援】気仙沼包括センターを訪問
2015カレンダーの絵を選考しました
2015年チャリティカレンダーのために、タイ、カンボジア、インドネシア、日本の子ども達が描いてくれた絵が届いたので、絵の選考会を行いました。
どの絵も個性的で、絵本のシーンひとつひとつが生き生きと描かれていました。絵のクオリティも年々高くなっているので、スタッフの中でも意見が分かれ、時間をかけて選考させていただきました。
上の絵はカンボジアの子ども達が描いてくれた、「いたずらウサギチュローチュ」のウサギがおじいさんとおばあさんの育てたバナナにいたずらをするシーンです。周りの風景は色鮮やかに描かれていますし、登場人物の表情も生き生きとして、楽しい作品ばかりでした。
上の絵は、タイの子ども達が描いてくれた「馬の顔をした娘」と日本の子ども達が描いてくれた「桃太郎」の絵です。のびのびと力強く描いてくれました。
スタッフが選考した数十枚の絵を、さらにデザイナーが12枚に絞り込んでいきます。
完成したカレンダーは、後日、活動レポートで紹介させていただく予定ですので、お楽しみに!
カンボジアの子ども達に描いてもらったカレンダーの絵
昨年に引き続き、カンボジア・コンポントム州の小学校の子ども達に2015年チャリティーカレンダーの絵を描いてもらいました。
今回読み聞かせた絵本は、「いたずらうさぎチュローチュ 作:田島征彦」です。毎日ボランティア・ネットワークの川村正文さんが、カンボジアの老人たちから聞き書きされた話をもとに創った絵本で、以前、寄贈用にとクメール語に翻訳されたものを現地に送らせていただきました。
カンボジアのある村がお話しの舞台で、おじいさんとおばあさんが売りに出すために育てていたバナナを食べてしまったり、川を渡るのにワニを騙したりと、いたずら好きなウサギが、目の見えない心優しいヤギとの出会いをきっかけに、今までの自分を振り返り、出会ったヤギと仲良く暮らしていくという物語です。
身を乗り出して絵本を見ている子ども達の姿が印象的です。
思い思いにたくさんの色を使って、とても力強く描いてくれました。絵本がとても面白かったということが伝わってくる楽しい絵ばかりで、選ぶのに迷ってしまいます。
母子保健教育で、菜園活動の野菜を配布!
ドラマセラピーをはじめて・・・
PHJがHOPEパートナーとして支援している脳性まひのフロック君。
昨年の5月からドラマセラピーという治療を行っています。
ドラマセラピーとは、演劇的手法(ドラマゲーム、即興、ロールプレイ、物語作りなど)や、演劇的要素(昔話、神話、パペット、マスク、イメージなど)を意図的に用いることで、問題の整理や課題の達成を目指すもので、実践を基盤として欧米を中心に発展してきた体験的な心理療法です。
(写真の右側がフロック君。左側はフロック君の弟です。)
月例ミーティングで通っているRICD病院でドラマセラピーを毎日のように受けていました。
フロック君はその役になりきって演じることができるようで、ドラマセラピーを受けるようになって、
人から言われたことを素直に聞けるようになって、症状が改善している、
とご両親は言っているとのことです。
フロック君、ドラマセラピーをとても楽しんでいるようで、
そこが治療にも良いのかもしれませんね。
学校保健教育の授業を開始
学校保健では授業計画の骨子も固まり、教材もそろい、いよいよ授業開始。
授業を始める前に模擬授業を行い進行の練習を行いました。
実際の授業では教師が中心となって進行しながら、グループワークやロールプレイゲームでは
保健ボランティアや保健センタースタッフがサポートに入るなど、協力しながら
うまく進行している場面も見られました。
上の写真は、自分の衛生行動を見直し、できていないところはなぜかを話し合って紙に書いています。
上の写真は、先輩や友達からをドラッグをすすめられたら、どのように対処するかを言葉に出して言ってみよう(Noという、大人を呼ぶ等)というロールプレイです。
また小学校5、6年生を対象に性教育も行い、男性、女性の身体的な違いをはじめ、コンドームの使い方など具体的な避妊の方法などを教えました。子供たちもふざけたり、反発したりといった反応も見られず、きちんと教師の話を聞いていたとのこと。このあたりは日本の小学校よりも進んでいる、といった印象を受けました。