本レポートはPHJ東京事務所スタッフの真貝がタイ事務所出張時に見学した内容です。
11月にPHJタイ事務所スタッフが障がい児/慢性病疾患児支援として、以前より支援をしている男の子の家庭を訪問しました。
男の子は脳性まひを患っており、PHJタイ事務所のエー(理学療法士)がリハビリを施しました。
PHJタイ事務所のエーがリハビリを施す様子
家庭訪問の様子
(一番左が真貝)
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食と健康のフェスタを開催しました
本活動レポートは東京事務所スタッフの真貝がインドネシア事務所出張時のプロジェクトを記載したものです。
12月8日にインドネシア・セラン県にて、PHJが主催した食と健康のフェスタが行われました。このフェスタはこれまで実施してきた栄養メニューコンテストのメニューや蓄積したノウハウをより多くの人に認知してもらうため、地域の住民、保健センター関係者含め約100人余りの方たちに対し、ティルタヤサ保健所の協力のもと開催されました。
フェスタではPHJインドネシア事務所スタッフのデデによって衛生教育が行われました。
また保健センター関係者によって栄養教育を行いました。
新しいメニューの試食とレシピの紹介
新しいメニューを紹介する様子
PHJインドネシア事務所のキノがレシピを配る様子
スヌーズレンセラピーを体験しました
RICDセンターで実施している定例ミーティングで今回初めて「スヌーズレンセラピー」
を行いました。
本活動で支援している子供たちの多くが脳性まひなどの重い障害を抱えており、少しでも
効果的なセラピーを施すために実施しました。
そもそも「スヌーズレン」とは、重い知的障害をもつ人々のために考えられた活動と理念です。
重い障害を持つ人は、感覚に直接訴える刺激を通して、楽しむ、という見解から、聴覚、視覚、
触覚といったすべての五感を刺激する素材を組み合わせた空間が作られました。
この空間を通して障がいを持つ人だけでなくご家族などの介助者がリラックスして過ごすこと
を目指しています。
RICDのスヌーズレンルームには、さまざまな感覚を刺激するアイテムが置かれています。
子供たちが自分で好きなものを選んで、楽しむことで、日ごろのプレッシャーから解放され
欲求不満を解消できるようです。
これも感覚を刺激するアイテム。楽しそうです。
この日、子供たちはスヌーズレンルームで思い思いに楽しんだそうです。
この楽しさを基盤に、心身の緊張がほぐれる、穏やかになる、コミュニ
ケーションがとりやすくなる、積極的になるなどの療法的効果があるとの
ことです。
栄養メニューコンテストとクッキングデモについて
今年最後の栄養メニューコンテストとクッキングデモが行われました。
そもそも栄養メニューコンテストとクッキングデモとは、どういう活動なのかを、説明いたします。
母子の栄養改善のために行われているこの活動は、必要な栄養素をより美味しく摂るために、
栄養メニューコンテストで各村でメニューを開発し、クッキングデモではその名の通り集まったお母さんや子供の前で料理のデモンストレーションをするというもの。
料理が作られていく過程を見て、実際に味わうことで
お母さんたちが各家庭で実践するための後押しをします。
栄養メニューコンテストは、毎回行われる助産師ミーティングで決められるテーマに沿ってそれぞれの村が、腕によりをかけて作ったメニューを持ちより競い合います。カロリー、栄養のバランス・味・見かけ・そして各村のプレゼン等によりポイントが加算され、順位が決められます。
各村の助産師&ボランティアが腕によりをかけてテーマに合わせて作ったメニューを披露します。今回のテーマは豆腐です。それぞれ工夫がされているメニューばかりで見ているだけでお腹がすいてきます。
それぞれ持ち寄ったメニューの説明をプレゼンテーションで紹介していきます。この時に材料、栄養素、そして調理方法の説明を行います。村の助産師とボランティアのプレゼンもなかなか堂々としています。
プサー村の野菜ピザと豆腐ご飯巻ロールが見事に1位に輝き、授賞式も行いました。皆さんとても誇らし気です。
クッキングデモはコンテストの後2か月にわたり各村で行われます。助産師&ボランティア合同でコンテスト用に作った各村のメニューを調理して、村の母子に食べてもらえるとても良い機会です。
ボランティア達が中心となり調理を準備します。それぞれに材料を切ったり、焼いたりあげたりと分担して手際よく進められていきます。
調理を進めながら、村のマイクを使って母子への参加を呼びかけ、集まったお母さん達に助産師が栄養について解説し、その後お母さん達からの質問に答えていきます。
出来上がったメニューをお母さんや子供たちへ配り、その場で試食会が始まります。配布していると、どんどん子供たちが集まってきて大賑わい。野菜たっぷりのピザは子供たちにも大好評で、皆美味しそうに食べていました。この機会により健康的な食生活が送れるよう、お母さん達が自身や子供の栄養について考え知識を深めてもらえればと思います。
コンポンチャムで村落調査をスタート
10月は支援地であるコンポンチャム州の村落の調査を開始しました。
この調査の目的は、事業計画の詳細を決めるために事業地の
母子保健の現状を知ることです。
すでに事業計画の大枠は決められていますが、
現地の状況に合った詳細な計画を練っていくために、
村落に足を運び、そこに住んでいる人にインタビューを行うというものです。
PHJカンボジアスタッフと臨時の調査員とで2つのチームに分かれインタビューを行いました。
質問内容は保健センターの利用状況や自身の出産に関すること、基本的な保健知識の
有無等です。
6日間の調査で2歳以下の子供を持つ女性180名にインタビューを行いました。
コンポンチャム州での事業スタート
コンポンチャムの事業は市原新所長のもとですすめられています。
左から会計・事務担当のンゴット、プロジェクトオフィサーのサレット、
ナックリー、運転手のリム(10月末まで)市原新所長、中田、です。
事務所も開設しました。
カンボジアでは新しい土地や新しい場所で仕事や生活を始める場合に、
お坊さんに来てもらうのですが、PHJ事務所の開設時にも来ていただきました。
これから進めるプロジェクトの現状把握のために保健行政区の事務所や
保健センター3か所でインタビューを行いました。
保健センターなどでのインタビューで現状と課題を洗い出し、
今後の活動についてワークショップ形式でスタッフと話し合いました。
新所長の元で事業が進んでいます。
【PHJカンボジア】平成26年度日本NGO連携無償資金協力署名式典
PHJカンボジアの「コンポンチャム州母と子のための地域保健システム強化事業」への日本政府からの資金協力が決定し、10月20日に、平成26年度日本NGO連携無償資金協力署名式典が日本大使館の多目的ホールにて執り行われました。
隈丸優次特命全権大使とピープルズ・ホープ・ジャパンの市原和子カンボジア事務所長が「コンポンチャム州母と子のための地域保健システム強化事業」案件の贈与契約書に署名を行いました。
この様子はカンボジアの新聞3社にも取り上げられました。下はThe Khmer Daily Newpaperの記事
就活カフェ第2回 「企業経由で国際協力NGOへGO!」【終了報告】
●開催日時:2014年12月19日(金曜)18時から2時間
●開催場所:JICA地球ひろば
国際協力を仕事にしたいけど、そもそも就活ってどうしたらいいの?NGOってどうやったら入れるの?そんな悩みを抱えている学生の皆様に、今後の進路のための一助として国際協力の現場で働いている方に現在のポジションにいたるまでのストーリーを語っていただく会。今回のテーマは「企業経由で国際協力NGOへGO」。一般企業に就職したあと国際協力の現場で働く、という道を選んだPHJスタッフとPHJカンボジアの所長、3名が話しました。
(左上:真貝祐一 [PHJ東京事務所 海外事業支援グループ] 、右上:横尾勝[PHJ東京事務所 募金グループ]、左下:市原和子 [PHJカンボジア事務所代表]、右下:3人の話のあとは円になって質問タイム )
国際協力NGOに就職するまでの経緯は、多様で、とくにマニュアルがあるわけでもありません。
海外の大学院に行ったり、企業で海外とやりとりをする仕事を経験したり、そうした積み重ねが国際協力への仕事につながる―――そうした事例を実際に経験したPHJスタッフが話すことで、雲をつかむような就活が、より具体性を帯びてきたのではないでしょうか。
後半の質問の時間では、アットホームな雰囲気でみなさん積極的に質問をしてくださいました。
参加いただいた皆様ありがとうございました。
次回の就活カフェは2015年3月に予定しています。
>>第1回の就活カフェの様子はこちら
2名の看護師が集中講座を受講しました。
小児先天性心臓病手術支援事業では毎年数名の看護師育成を行っています。
過去の活動の様子はこちら
集中講座が8月にバンコクで開かれ、ランパン病院の看護師2名タッサネー・カモンさんとプレヤダ・パピチャヌンさんが受講しました。
下の写真はVSD(ventricular septal defect: 心室中隔欠損)という疾患について講義を受けているところ。当事業で支援している手術でもとても多い症状です。