11月22日:Mercy Relief 石関正浩さんからの報告

●これまでの支援活動について
これまでにMercy Reliefの2つのチームが、セブ経由で、現地レイテ島に入り、現地パートナー(NGO)や地方公共団体、UNなどから情報を得ながら、ニーズ調査を行い、レイテ島西部のOrmoc(オルモック)、Palo(パロ)、 Tanauan(タナウアン)で活動しました。
すでに3番目のチームも現地に到着しており石関さんもメンバーとのこと。

【被災者に提供した支援物資】
Ormoc:簡易浄水器1台寄付
Palo:簡易浄水器1台寄付
Tanauan:2,500家族に食糧配布(1週間持ちこたえらるのに必要な食糧)
以下、ホームページでこれまでの支援情報をご確認いただけます。
http://www.mercyrelief.org/web/Contents/Contents.aspx?Yr=2013&ContId=414
http://www.mercyrelief.org/web/Contents/Contents.aspx?Yr=2013&ContId=416
●Tanauanの被害について
台風上陸地点にも近く、甚大な被害を受けたところです。極限の状況に追い込まれたため、災害直後は、救援物資を運ぶ赤十字のトラックを群集が取り囲み、大変なことになったところでもあります。この地域はMercy Reliefの現地パートナーであるNGOが以前、社会開発事業を行っていました。そのため町の行政を含めた地元とMercy Reliefとのつながりがあり、この信用を頼りに、必要とされる人に必要なものが届く救援援助を行なうことができました。
ただ、沿路では、いろいろな治安に関する噂があったため、町が手配した軍のエスコートで現地入りしました。以下のテレビ報道は、フィリピンのテレビ局が災害直後に現地入りし、撮影したものですのでご参照ください。http://www.abs-cbnnews.com/video/nation/regions/11/11/13/watch-first-look-devastation-tanauan-leyte
●簡易浄水器について
昨年フィリピン南部ミンダナオを襲った台風の緊急支援でも使いました。これは飛行機のチェックイン荷物として運べ、電気なしでも使え、一時間で泥水を700リットルほどの飲料水に浄水するとういすぐれものです。これまで200台ほどアジアの緊急支援の現場で飲料水確保に難儀する被災者に安全な水を提供してきました。一台3,500シンガポールドル(約28万円)で、法人が現金寄付でこの浄水器を購入し、現地に届け、ご報告させていただくということもやっております。
http://www.mercyrelief.org/web/Contents/Contents.aspx?Yr=2012&ContId=373
●今後に支援の方針について
Mercy Reliefは援助が比較的集中しているレイテ島、セブ島北部、サマール島南部ではなく、台風の進路上の他の被災地で、支援が十分行き渡っていない被災者の方々のところに支援できればと考えています。
レイテ島は物価が高くなっており、皆さまからお預かりする募金を効率的に使わせて頂くためにも、他島で支援活動をするという判断が出てきました。現在、パナイ島北部、ネグロス島北部、パラワン島北部に焦点を宛て、地元パートナーや知人友人ネットワークを使って、対象地の絞込みを行なっているところです。
今後ともご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。

寄付する


 
 
銀行から寄付する場合は入金前にお申込みフォームにて、緊急災害支援にチェックをして、氏名、住所を連絡ください。
振込先■みずほ銀行 三鷹支店(普通)1519866 ピープルズホープジャパン

12/2・3 カレンダー募金&フィリピン台風支援募金【日本HP本社内】

国際保健医療支援団体ピープルズ・ホープ・ジャパン(PHJ)は今年もカレンダーの立募金を日本HP様本社内で実施させていただきます。またこのたび台風により甚大な被害を受けているフィリピンの支援をするため、カレンダー募金と合わせてフィリピン台風緊急支援募金を行います。ぜひこの機会にお立ち寄りいただければと思います。

日本HP本社内での立募金について

●日時:12月2日(月)、3日(火) (両日とも11時半から14時まで)
●場所:日本HP本社内
1)8F食堂前2か所(エレベータホール出口 メニュー表のあたり)
2)1F スターバックス前 スタンドエリア
ピープルズ・ホープ・ジャパンとは・・・アジアのお母さんと子どもの健康を支える活動を行っています。理事長は日本HPの元社長 小田晋吾です。PHJの成り立ちなどはこちらのWEBサイトをご覧ください。
【カレンダー募金について】
PHJチャリティカレンダー「2014年アジアのおはなしカレンダー」はアジアのおとぎ話と子供たちの絵画が同時に楽しめるカレンダーです。ひと月ごとに場面が変わり、紙芝居のようにめくる楽しみが詰まっています。タイ、カンボジア、インドネシア、日本の絵とおとぎ話を12か月かけて楽しめます。1000円の募金につき1部を差し上げています。 当日募金できない、という方はこちらからネット上で寄付いただいても構いません。送料無料でカレンダーをお送りしております。
【フィリピン台風緊急支援募金について】
11月8日にフィリピン中部を襲った台風30号「ハイヤン」により、中部のレイテ島をはじめ、現地で甚大な被害が出ています。PHJでは現地で活動するNGO団体をサポートするために「フィリピン台風緊急支援募金」を開設いたしました。皆様から頂いた募金は、PHJの元職員が従事しているシンガポールの人道支援NGOMercy Relief(マーシー・リリーフ)のフィリピンでの緊急支援活動に活かされます。当日募金できないという方はこちらからご寄付いただくことも可能です。

雨季にともなうデング熱に注意

村人への保健教育はその時々の季節によって、また村によって
教育の内容がかわります。

現在は雨季にともなうデング熱の発生に対する注意を喚起するために
トピックとして取り上げた村が多数ありました。

最近ではPHJタイ事務所のスタッフの子供がデング熱にかかりましたが、
重症化すると命にもかかわる恐ろしい感染病。
予防教育の大切さを感じずにいられません。

ワールドハートデーに出展しました

ワールドハートデー(世界心臓デー)がナコーンピン病院にて開催され、PHJタイ事務所も出展しました。

スローガンは“Take the road to the healthy heart”, 健康な心臓に向けて進もう!
PHJタイ事務所のブースでは小児心臓病に関するパンフレットや展示、またゲームや塗り絵など子供も楽しめる展示内容にしました。

テンペの春巻きとなすの肉詰めがグランプリに!

栄養メニューコンテストを実施しました。このコンテストは助産師とボランティアを対象に行います。このコンテストで開発したメニューを、村の女性に調理実習・教育を通して啓蒙しています。

コンテストでメニューを発表する際に味とともに栄養面に関するポイントを伝えるという部分が今回のポイントでした。

コンテストのお題はおなじみのテンペを使った料理と自由課題としてもう1品。そしてグランプリに輝いたのは・・・テンペの春巻きとナスの肉詰め。
ウーーン。おいしそう!栄養面も大事、でも美味しいと思えないと、続かないですよね。下がグランプリに輝いた助産師さんです。

搬送システム運営委員で話し合い

トゥクトゥクを利用した妊産婦さんのための救急搬送システム。このシステムは村人たち自身が運営をしていく、というところもポイントです。そのためドライバーや会計係りなどによる運営委員会はとても重要です。

今回の課題は出稼ぎにによってドライバー不在となり、交代要員を任命しました。このように村では少額のお金だけでなく、知恵も絞りながら、さまざまな課題を解決していきます。

家庭訪問で見える現実とは

PHJが支援している子供たちの家庭訪問の様子をご紹介します。
各家庭にはボランティアで協力いただいている病院の作業療法士とともに
巡回します。

PHJで支援している子供のなかには、タイ国籍をもたないミャンマーなどからの移民も少なくありません。移民の場合はタイの医療保険制度を受けられないため、経済的に苦しい家庭ではPHJの支援が必要となります。
これからお見せする写真は子供たちの住んでいる家。
しかしビニールやベニヤ板などで作られ家とは呼べないほど
劣悪な環境で過ごしていることがわかります。

貧しい上に子供が障害を持って生まれてしまったり、事故にあって脳に障害が残ってしまったり、と何重もの苦しみが家族にのしかかっています。PHJでは病院までの交通費の支援だけでなく、月に一回のミーティングや家庭訪問などでコミュニケーションを図ることで精神的な負担も少しは軽くできれば、と考えています。

家族計画、妊娠時の注意

多産も妊産婦死亡のリスクの一つ。ということで避妊や家族計画も重要な教育の一つ。そこで、避妊ピルの使用も勧めています。とはいえピルを飲むのは抵抗がある人が多く、なかなか普及していません。

妊娠時の注意としては処方薬以外は服用しない、腹痛を感じた時は即受診するといったことや、出産前に誰に介助してもらうか決めておくといったことを強調しました。
写真は危険なお産の兆候を参加者に書いてもらい、勉強会を行っています。


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