出張報告 1年目の活動評価とピア教育ルーム視察

7月に海外事業担当スタッフをタイ事務所に訪問し、HIVエイズ予防教育の
1年目の活動に対する評価をタイ事務所スタッフとともに行いました。

その結果1年目にして目に見える行動変容が起こっており、
たとえばHIV抗体検査の受診率は
ピア教育を受けていない学生が18%であるのに対し、
ピア教育を受けた学生は69%。
また最後の性交渉でのコンドーム使用率は
ピア教育を受けていない学生が23%であるのに対し、
ピア教育を受けた学生は96%という結果となりました。
これらの成果が上がった背景として、PHJのピア教育により正しい情報が
正確に伝わっていたこと、ピアエデュケーター(PE)や先生が協力的だったこと、
PHJのスタッフが定期的に高専を訪問し活動を適宜フォローしていた等が挙げられました。
また出張ではピア教育ルームも視察。

たとえばシータナ高専のピア教育ルームは約17人/日の利用があるとのこと。
ピアエデュケーターはシフトを組んでおり、
他の学生たちがいつ訪れても相談に応じられるようにしていました。
見学に行った日も10名弱のPEが待機していた。
学生が相談に来たら、まずはPEと話をし、
それでも解決しなければ高専の先生、
また毎週火・金に県保健局から職員が来て
学生たちの相談に応じるようにするとのこと。
衝立で区切られたカウンセリングルームを使用するそう。
HIVだけでなく恋愛やお金の相談等も受け付けているので、
特に学生たちはピア教育ルームに来るのを
恥ずかしがることはないとのことでした。

上の写真はコンドームの自動販売機。

5校のピア教育ルームを開設

HIVエイズ予防教育の対象となっている高等専門学校で、ピア教育ルームを開設しました。
ピア教育ルームとはピアデュケーター間のミーティングや、悩みを抱えた学生が相談に訪れる
場所にして、学校内にピア教育ルームを作り、ピアデュケーターが中心となり運営しています。
下記がピア教育ルームの写真です。各校の特徴がでていますね。
Srithana Commercial Chiang-Mai Technological College

Lanna Polytechnic TechnologyCollege Chiang-Mai

Chiang Mai Vocational College

Chiang Mai Technical College

Chiang Mai Commercial Technical College

ピアリーダーが作った映像が、国営テレビで放映!

5月16日に高等専門学校のピアリーダーが作った映像の教材がタイの国営テレビで紹介されました。下記が映像のワンシーンです。

紹介されたのは「ペナルティ」というショートムービーで、多感な時期の異性関係や病気への不安などがリアルにつづられています。映像のクオリティも高く、学生の演技も自然です。

ご興味ある方はぜひ8月2日のイベントへ。実際の映像を会場で紹介いたします。

移動検診車でHIVと性感染症の検査

子宮頸がんや乳がんの検診で活躍した移動検診車。いまは保健省に移譲し、さまざまな活動に活かされています。その一つがHIVと性感染症の検査。

2月には二つの高専で検査を実施しました。
14才から19才の生徒が二校合わせて73名が検査を受けました。
同時にカウンセリングも実施。
リスクが高くなりつつあるこの年齢の若者が検査を受けるのは、
日本でもなかなか難しいのでは。
1回でも検査をすれば意識も高まり、
次回検査を受ける時のハードルも低くなるのではと期待します。

技術系高等専門学校でのピア教育視察

1月にPHJスタッフの中田が、タイの活動を視察しました。技術系の専門学校で実施しているHIV/AIDS予防のピア教育を見学。
大学生のピアエデュケーターがアイスブレイクで学生たちの関心を集めたり、制作した映像を利用して笑いをとったりと、場を和ませてから、HIV/AIDSや性に関する知識を学ぶといった流れで活動が行われていました。
初めてのピア教育だったにも関わらず、司会役の学生が自然なやりとりで笑いをとったり、大いに盛り上がったそうです。
タイ人が人前で話すことが上手、ということもあるとは思いますが、
HIV/AIDSのピア教育がこうしたコミュニケーション能力を培ったり、
発揮したりする場ともなることは注目すべき点でしょう。

上の写真は思春期の体の変化を描いて発表しているところ。

映像を利用して予防教育

これまで大学生向けに実施してきたHIV/AIDS予防教育。早熟化が進むなかでより若年層に向けて啓蒙を行うことがより効果的であるとし、現在高等専門学校の生徒への教育を進めています。

高等専門学校の生徒への教育で工夫した点は、映像を利用すること。
ピアリーダーたちが集まり、訴えたいポイントを効果的に伝えるため、いくつかの映像を作成しました。

たとえばこんな映像「危険な性交渉、その結末。」

さまざまな視点から4つほどの映像が作成されました。
学生たちに訴える映像ができたでしょうか。
結果はまたお知らせいたします。

チェンマイ体育教育大学内にピア教育ルームを設置

PHJでは、タイ チェンマイ県内の5大学を中心にHIV/AIDS予防教育事業の一環としてピア教育を実施しています。
このピア教育を促進するため、タイ チェンマイ体育教育大学内に若者コーナーを設置し、
11月13日に開所式が行われました。
このピア教育ルームは、問題を抱える学生に適切なアドバイスを提供する、また学生参加型のイベントを実施するなど、HIV/AIDS予防に関する様々な目的で活用される予定で、知立ロータリークラブ様のご支援で作られました。
開所式当日にはスピーチやダンスパフォーマンスなどが行われ、多くの方々にご参加頂きました。

先輩ピアエデュケータによるワークショップ

PHJでは、HIV/AIDS若者の感染拡大を防ぐため、予防意識向上を目的に啓発活動と検査に重点を置いたプログラムを実施しています。その一環として、ピアエデュケーターの育成、彼らによる大学、近隣の中学高校でのピア教育を行っています。
5月8日メージョー大学(チェンマイ)で、先輩ピアエデュケーターによる現役ピアデュケーター向けのワークショップが開かれ、ピア教育を始める際のアイスブレイクの指導など、自分たちの経験を元に様々なアドバイスが伝えられました。
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