村をまわって衛生教育の効果をチェック

村人に教育を実施した後、その効果があったかどうかをチェックしにスタッフが村を回ります。

 
 
 
 
 
 
村人の自宅を訪問し、インタビューをしたり、水回りのチェックをさせてもらったりします。

 
 
 
 
 
 
上の写真は井戸で汲んだ水をためておく水瓶。比較的清潔に保たれている例とのこと。
なぜならふたをきちんとしているから。

 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
井戸やトイレもチェックします。

 
 
 
 
 
 
家の周りにゴミが落ちていないか、なども確認します。
経済的な状況など家ごとにさまざまな問題があったりするため、
衛生教育を実施だけではきれいなるとは限りません。
ただPHJスタッフに見られることで意識するようになるでしょう。
教育の後の見回りも重要な仕事なのです。
 

保健センター運営委員で充実した話し合い

タノッチュム保健センターでは最近利用者が減っているため、運営委員会議では「なぜ村人が保健センター離れ」を起こしているか、について話し合われました。
この種の議論は漠然と理由を出し合うだけで終わることが多いのですが、ここでは家族計画、産前ケア、出産、産後ケア、一般診察といったサービスごとに来なかった理由を出し合うところから議論が始まりました。
右に立っているのが保健センター長です。

サービスが異なれば、訪問しない理由も異なる、というわけです。
たとえば「出産」の場合は保健センターではなく搬送先の病院に直接行くことが多い、
「産後ケア」ならそもそもこのサービスそのものが定着していない、などの分析が現れました。
このように客観的で具体的な分析を行う議論ができるようになったことは大きな前進です。
問題が起きても、対処がきちんとできるようになれば、自立して運営ができるようになる、ということですね。

母子保健ボランティア育成 本番!

村の母子保健ボランティアさんの育成についての報告です。2012年末にトレーニングを受け母子保健ボランティアと認められた女性たち。この後、村の女性の自宅に訪問して保健知識の学びあいをしたり、出産の際に保健センターに行くようにすすめたり、といった実践的な活動へとシフトしていきます。
この活動の肝は実際の現場で母子保健ボランティアさんたちが、村の女性たちと信頼関係を築きながら、コミュニケーションを深めること。そのためPHJスタッフが戸別訪問するボランティア一人ひとりに随伴し、フォローアップをしています。
写真はフリップチャートを使って村のお母さんに保健教育をしているところ。
やはり女性同士だと、話も弾みます。これも一つのピア教育、といってよいのではないでしょうか。
こうやって村の中のコミュニケーションが活性化しながら、保健知識が向上していくよい雰囲気づくりもできそうです。

モニタリング評価ワークショップを行いました

2013年度(2012年7月開始)活動の中間レビューとして3日間にわたり内部でモニタリング評価ワークショップを開催しました。各事業はほぼ滞りなく進行しているものの、恒常的な課題(村人の自主性など)は依然として存在しており、また出稼ぎ者の急増や若者人口の減少など活動地である村の状況も刻々と変化しているため、活動スタイルを含め対応策を考えていく必要があると考えています。

救急搬送用トゥクトゥクの寄贈式が開かれました。

PHJの活動先であるチュックサック地区の4村、チュックサック保健センターに新規導入する救急搬送用カート(トゥクトゥク)4台の寄贈式が、3月11日に大塚製薬株式会社梶山様をお招きし開催されました。
寄贈式は、チュックサック地区内のお寺で行われ、地区長、村長、保健センター長、保健センタースタッフ、学校関係者、住民など村総出の出席で執り行われました。梶山様、村の代表、PHJからのスピーチがあり、それぞれ保健搬送システムにかける思いが熱く語られました。
また、搬送カートの安全を願う僧侶の祈祷や、「アラピア」という国民的唱歌の村人の合唱、PHJがかつて地域に寄贈した伝統楽器の演奏など、ほのぼのとした温かいカンボジアらしい寄贈式になりました。

再トレーニングの必要性

PHJでは母子保健ボランティアを育成していますが、
今回は、12年度に育成したボランティア、及びユニセフが2010年に育成した母子保健ボランティア向けに3日間のリフレッシュトレーニングを行いました。内容は基本的に新規トレーニングの内容全体をおさらいし、重要な部分をピックアップしました。
トレーニングの前後で理解度を測る知識テストを行ったのですが、産前ケアに関する知識では事前テストで67%の理解度、事後では88%、産後ケアに関する知識では事前テストで56%、事後で92%と、それぞれに上昇が見られました。
ただ、1年間で理解度が70%以下に落ち込んでいるのを見ると、定期的なリフレッシュトレーニングの必要性が感じられました。

写真は、家庭訪問での相談の練習です。母子保健ボランティアは、妊婦や産後の女性を訪問して、体調や精神状態などをチェックし、悩みや疑問点への相談に乗ります。
産前ケアはかなり定着してきている感触はありますが、出産が終われば安心してしまうのか、産後ケアに無関心な母親が多くいます。出産後は母親、新生児ともに様々なリスクにさらされやすく、(産後出血、感染症、赤ちゃんの低体温、高熱など様々)死亡に繋がることも少なくありません。今回のトレーニングでは、産後ケアに十分時間を取り、力を入れて再トレーニングしました。

トイレ建設支援の様子

カンボジア コンポントム州にて衛生推進活動の一環としてトイレ建設を支援しています。
乾季に入ったため、トイレ建設に関する話し合いがもたれました。資材も配布され、各自で建設をすすめています。一家のお父さんが建設をする事が主ですが、
お父さんにスキルがなければ村の大工さんにお金を払って建ててもらうこともあります。
今回は4つの衛生モデル村の中の60世帯に対して支援を行いました。引き続きモデル村での衛生キャンペーン、衛生教育を行っていきます。

説明会
建設中
排水システムを作っているところ
トイレ内部

州保健局主催 母子保健会議でのPHJ活動発表

コンポントム州保健局開催の母子保健会議で搬送システム(トゥクトゥク)の活動発表を行いました。この会議は特に、村と保健センター間のアクセスの改善を話し合われるものでした。州保健局(PHD)、ドイツ国際協力公社(GIZ)、NGO、保健施設スタッフ、村役員など100名を超える出席者がおり、このような大きな会議でPHJの活動を知ってもらえた事は大変有意義でした。他団体があまり行っていない取組みのためか質問も多く聞かれ、とても関心を持ってもらえました。とりわけ資金運用のメカニズム、メンバーシップ制度への関心が強く、また地方病院からも規定を見せてもらいたいとの声が挙がりました。

新規ボランティア育成トレーニング

母子保健改善に向けた健康な村作り事業の一環として、母子保健ボランティアを育成しています。
スロラウ保健センター管轄下の新規ボランティア28名を対象としたトレーニングを実施しました。トレーニングは全部で6日間行われ、修了後は、保健センターと連携して、村の妊産婦・新生児宅を戸別訪問し、様々な支援を行います。

特別な専門知識などは必要ありませんが、気軽に保健センターに行く事を勧めるなど、妊婦さんを説得するには、それなりの知識やコミュニケーションスキルが必要なので、そのための教育を実施しています。

トゥクトゥク運営委員会が開かれています

救急搬送用に用いられているトゥクトゥクですが、その運用は村人から選ばれた運営委員会が行っています。
保健センターへの道路状態があまり良くないため、振動により屋根を支える支柱が折れてしまいました。この修理を運営資金でまかなうなど、運用は上手くいっています。
次のトゥクトゥクを注文する際には支柱を強化するなど、改善点も挙げられました。 


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