高等専門学3校にピア教育ルーム新設

HIV/AIDS予防教育の一環として、タイで行われているHIV/AIDS予防ピア教育*。教育を広げる場として使用するピア教育ルームを、3年間で18校開設を計画しています。2年目の今年も新たに3校の開設が決まり、合計で9校が開設。これまで3万人以上の大学生、5千人以上の高等専門学校生にピア教育が広められて来ました。
新設3校のうち1校での新設を祝う式典には、40名の生徒、15名の招待客、20名のピュアエデュケーターが参加。オープニングではPHJタイの所長がHIV/AIDS予防ピア教育の必要性をアピールし、民族舞踊なども披露され華やかな式典が開催されました。来賓には青木チェンマイ総領事,堀越チェンマイ領事も駆けつけられ、この事業に対する政府の評価の高さ、今後の期待値を感じさせるイベントとなりました。新規の教育ルームを通して、HIV/AIDS予防のピア教育がさらに大勢の学生に広まっていくことが期待されます。
* ピア教育とは、同世代間で知識・スキル・行動を共有する教育のことであり、それを行う同世代のリーダーをピアエデュケーターといいます。
スピーチをするジラナンPHJタイ所長
青木総領事もオープニングでスピーチを
伝統的な衣装を着た民族舞踊も披露された
ピア教育を行う際に使用するピア教育ルーム

2016年カレンダーはアジアの「動物の親子」をテーマに作成中です!

2016年のカレンダーの制作準備が始まりました。今年はアジア「動物の親子」と題し、身近な動物達がデーマです。
タイ、カンボジア、日本の小・中学生が、楽しく、生き生きと、思い思いの動物を描いてくれました。

 

タイの小学生たち
 

 
カンボジアの小学生たち
 

 
 
 
 
 
日本の小学生

テーマが決まってからは、どんな内容にしようか、テーマカラーは?色々な意見を出し合います

今年も個性豊かな、楽しい作品がたくさん届きました。

最終的に12点を選び出ださなくてはなりません。毎年迷いに迷います!
 
 

保健センターが明るい雰囲気に一新!

保健センター設備支援として、Areak Tnaot保健センターの外壁及び内壁のペンキ塗りを行いました。業者にきれいにペンキを塗ってもらい、見違えるように明るくなりました。
「同保健センターは建物の老朽化が進んでいるため、毎年何かしらの改修・改築を行って、見た目にも魅力的な保健センターとなるよう努めたいです」(所長)
また、Orm Leu保健センター区域の井戸のポンプが壊れてしまい、是非支援してほしいとの依頼を保健センター長より受け、ポンプを提供しました。ただ、ポンプの使い方にも問題があるようであるため、助言を行った他、定期的にモニタリングを実施してポンプが適切に使用されていることを確認する予定です。

改装前の保健センターはかなり老朽化が進んでいました

内装も手を入れて、明るい室内になりました

すっかりきれいになり、黄色が印象的な外観に

大勢の人が利用しやすい施設を目指します

野菜の栽培・利用で栄養改善に一役

栄養改善教育の一環として行っている、ボランティアの方を対象とした栄養講習も第2フェーズが終了しました。現在は各村1地区で実際に母親達へ栄養教育を行う講習を行い、自信をつけてもらった後、自主性に繋げてもらうというアプローチを実施しました。
この活動も最終段階に入り、レシピカードを印刷・利用してメニューの紹介を行い、母親たちが実際に家庭でこの栄養メニューを作ってもらうことを狙いとして活動を進めています。
■菜園活動のモニタリング結果(一部抜粋)
・栽培中・・・ホウレンソウ、ケール、とうもろこし、バナナ、かぼちゃ、チリ等
・水源・・・川、井戸、個人宅等
・問題・・・ヤギ被害、人材確保
熱心に野菜の育て方を学ぶ村民とボランティアスタッフ

収穫した野菜も利用したレシピカードも、講習で有効に活用されています
(左上から))お米のコロッケ、野菜スープ、魚のコロッケ、魚のフリッター、チキンのサモサ

コンポンチャム州でモニタリング評価ワークショップを開催

海外事業部・中田が、コンポンチャム州の事務所で現在の事業に関するモニタリング評価ワークショップを開催しました。3日間のプログラムは、プロジェクトサイクルマネジメントとは何か、モニタリング評価プロセス及び指標の使い方などの内容。現地スタッフがモニタリング評価ワークショップを自分達で開催できるようになることを目的としています。今回実施したワークショップを5月に保健行政区スタッフ、保健センタースタッフを対象にクメール語で実施する予定です。
また、支援先の村で村長との会合、小学校の清掃活動の指導なども行いました。

 
 
 
 
 
中田が現地スタッフにワークショップの概要を説明

 
 
 
 
 
半年に一度の事業計画を見直す作業中

 
 
 
 
清掃の習慣を指導するため、支援先の敷地内のゴミ拾いをする小学生

 
 
 
 
 
支援先の村長と物資についての現状を確認
 

13村で母子健康保健教育を実施

支援先の13村で月例の母子健康保健教育を行い、193名の妊婦さんに、「出産兆候」、「妊娠危険兆候」「妊娠計画と合併症予防」、「新生児ケア」などについて学んでもらうことができました。しかし、今月も2件の乳児・新生児の死亡報告があり、様々な場面に対応できるトレーニングの機会などを増やしていくことが課題となっています。

 
 
 
 
 
月例健康教育では妊娠育児に関するフリップチャートを使って、助産師は様々な題材の教育を行います

 
 
 
 
 
貧血の簡易チェッカーで妊婦達のヘモグロビンの値を測る助産師

 
 
 
 
妊婦健診で血圧測定中。体重測定、腹囲測定、胎児心音チェック等行い、アドバイスをします

 
 
 
 
月例健康教育の様子。助産師は様々な妊娠時の問題・妊婦の疑問の解消に、デモンストレーションを行って分りやすいように工夫説明します
 
 

メニュー本を活用しています

地元の助産師さんたちが考案したメニューをもとにPHJが作成したメニューブック。現地の素材を生かして自宅でも簡単に作れる、栄養バランスに優れたメニューを100品ほど紹介しています。栄誉講習の際に配布し、支援先ではワーガサラ村を除いて配布を完了しました。今後の栄養活動やボランティアの方、助産師さん達にも有効活用してもらえることを期待しています。


豆腐、テンペ、魚など素材別、スナック、フルメニューなど用途別に分けられ、栄養価も表示されている

助産師研修のため日本から専門家を派遣

今月は、保健行政区スタッフの能力強化のための活動、保健施設の機能強化活動、保健人材能力強化(助産師)活動を中心に行いました。その中から保健人材能力強化(助産師)活動について詳しくご紹介します。
助産師研修計画策定のため、過去にJICAの母子保健事業に参加された経験をお持ちの吉野八重先生(北里大学准教授)を日本から招き、ワークショップを開催しました。吉野先生が過去にブラジルで従事された母子保健プロジェクトのDVDを上映した他、助産師のスキルに関する講義を行っていただきました。また、支援対象モデル保健センター、州立トレーニングセンター等を視察いただき、カンボジアの医療の実情を知っていただきました。

当団体スタッフ(写真左側の二人)と共にリファラル病院を
見学される吉野先生(写真右)

助産師研修計画策定ワークショップで研修計画について話し合う様子


トレーニングセンターでの新生児蘇生の演習

演習で使用する助産教材。整理されているが、故障して使用できないものも多い
今回の視察から、吉野先生は、専門家の教育には非常に長い時間と労力を要し、現場の助産師たちが困難に感じている優先度の高い問題にフォーカスしてバックアップ体制を整えていくことが必要との見解を示されました。

高等専門学校6校でピア教育を実施しました

HIV/AIDS予防教育の一環として、タイの高等専門学校6校でピア教育が行われました。同年代のピア(仲間)に対して生徒間同士でレクチャーを行う活動で、616名が教育を受け、知識テストではスコアが74%から教育後には97%にアップする成果が表れました。また、HIV抗体検査では学生51名が受診し、うち3名に陽性反応がみられました。このような結果が出たのは今回が初めてで、その後の検査のフォローアップを引き続き進めていく予定です。今回の結果は、タイの現状とこの事業の重要性を再確認するものとなりました。

選ばれた生徒がエデュケーターとしてレクチャー

コップの水に試薬を入れて、HIVの感染拡大の早さを体験

男女交際について生徒自身でシュミレーションをしてみる

活動2年目振り返りとトレーナー研修

現在進めているプロジェクトは3年間のプロジェクトで
2年目のレビューと3年目の活動に向けたトレーナーのための研修を視察するため
PHJ東京事務所スタッフの蓮見が現地を訪問しました。
2年目のレビューについては支援対象の5省のうち4省が、目標参加人数を達成しました。


また5省から41人のトレーナーが集まり、タイ事務所の所長ジラナンがトレーニングを行いました


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