【開催報告】カンボジアの活動報告と英語講座イベントを開催しました。

5月30日にJICA地球ひろばにて「世界遺産のそばで取り残される母子の健康&駐在員が教える国際協力のための英語講座 PARTⅡ」
をオンラインと対面のハイブリッド形式にて開催しました。

イベント前半では現在カンボジアで実施している「シェムリアップ州ソトニクム保健行政区における安心安全なお産のための保健システム強化支援事業」(JICA草の根技術協力事業)の活動の内容や、見えてきた課題についてPHJカンボジア事務所長の石山加奈子がお伝えしました。

たとえば、「妊娠中に地酒を飲むといい」など、健康を害する恐れのある伝統的な風習が根強く残っている地域が少なくないこと。そうした課題に対して、保健ボランティアによる地域住民への保健教育を支援し、健康に関する知識の習得と適切な行動を促進していることなどを紹介しました。

地域住民への保健教育を行うボランティア

 

後半は、同じく石山が講師となり、国際協力の現場で使える英語講座を実施。国際保健に関する英単語の語源や歴史的な背景を通して国際保健への理解を深めました。参加された方は熱心に耳を傾けてくださいました。

 

カントット保健センターへ安全な水の支援

カンボジアの農村地では、一般診療や分娩が行われる保健センターといった医療施設でさえ、安全な水を確保するのが難しい状況があります。

こちら、PHJの事業地にあるカントット保健センターの水道の蛇口をひねると、なんと茶色の水が出てきていました。

水源を確認すると、この沼であることが判明。この水を使って、医療器材などを洗浄していました。

そこで井戸による水の供給の支援を行いました。地面を掘削し、井戸を設置しました。掘削前と掘削後に水質検査を行い、安全な水であることを確認しました。

 

モーターポンプで水をくみ上げ、地中のパイプを通って、保健センターのタンクに井戸水がくみ上げられ、保健センターの水道に水が供給されます。

保健センターの蛇口から安全な水が出るようになりました。

併せて、安全な飲み水を来院者に提供できるように、ウォーターディスペンサー(1台)を寄贈しました。

井戸による水の供給が可能になった保健センターでよりよいサービスやケアが提供できればと思います

【本事業は成田コスモポリタンロータリークラブ様からのご支援により実施しています。】

2024年6月21日☆インターン生企画☆ミャンマーで“妊婦”になるってどういうこと?~お母さんに優しい社会のカタチ~

ミャンマーで“妊婦”になるってどういうこと?~お母さんに優しい社会のカタチ~

発展途上国で“女性”であること、“妊婦”であることはどのようなことを意味するのか、どうすれば妊婦さんが安心・安全に出産できる社会になるのか、妊婦さんの権利(リプロダクティブ・ヘルス/ライツ)について、考えてみませんか。
途上国の妊婦さんが抱える悩みや問題について学ぶ参加型イベントをピープルズ・ホープ・ジャパン(PHJ)のインターン北岡千咲季が企画・開催します。
PHJ東京本部の海外事業部スタッフが現在進めているミャンマーの母子保健改善活動についての説明やインターン北岡のプレゼン「ミャンマーで“妊婦”になるってどういうこと」、そして参加者同士のグループワークを通して、妊婦にとって優しい社会について話し合い、考えを深めてみましょう。

【日時】6月21日(金)18:30~20:00
【対象】学生・社会人問わず、どなたでもご参加ください
【開催方法】対面参加(前半・後半すべて)
オンライン参加(前半のみ)ワークショップなし
【開催場所】JICA 地球ひろば セミナールーム202B
住所:〒162-8433東京都新宿区市谷本村町10-5(JICA市ヶ谷ビル内)
【参加費】無料
【申し込み】事前に申し込みが必要です。こちらからお申し込みください。
https://forms.gle/qz1E8mU8Jg1iMisT9

【イベント概要】
前半(オンライン・対面参加)
18:30~PHJ活動紹介
18:40~「ミャンマーで“妊婦”になるってどういうこと」
後半(対面参加)
19:10~グループワーク「妊婦を通して社会の問題を考えよう!」
20:00 終了

以上

 

 

PHJ東京事務所 4月27日から5月6日まで休業します

PHJ東京事務所は、ゴールデンウィークの休日のため、

4月27日(土)から5月6日(月・祝)まで休業いたします。

その間お問い合わせなどにつきましては対応ができませんのでご了承ください。

5月7日(火)には通常の業務を再開いたします。

どうぞよろしくお願いいたします。

PHJ Tokyo Office closed from April 27 through May 6

Please be advised that PHJ Tokyo Office will be closed for the Japanese holiday: Golden Week, from April 27 through May 6, 2024.

During this period, we will not be able to respond to any inquiries.

We will resume our business on May 7 and appreciate your understanding.

2024年5月30日PHJカンボジア活動報告&英語講座のイベント


「世界遺産のそばで取り残される母子の健康&駐在員が教える国際協力のための英語講座 PARTⅡ」
シェムリアップと聞いてもピンとこないけれど、アンコールワットなら知っているという方、多いかもしれません。2023年4月からピープルズ・ホープ・ジャパンは、カンボジアの世界遺産アンコールワットのそばで母子保健改善活動を開始しました。(JICA草の根技術協力事業「シェムリアップ州ソトニクム保健行政区における安心安全なお産のための保健システム強化支援事業」)華やかな観光地のそばの農村地で活動を開始して1年。活動の状況や見えてきた課題はどのようなものなのか、現地で活動を進めているPHJカンボジア所長の石山加奈子が話します。

後半は、引き続き石山が登壇し、英語講座を開催。コロナ禍では「パンデミック」「アウトブレイク」など報道で様々な英語表現が使われていましたが、これらは国際保健の現場でも頻繁に使われています。これらの英単語の語源や歴史的な背景などを知ることで、国際保健への理解がぐっと深まります。
国際協力や国際保健、英語、海外、発展途上国などに興味のある方、どなたでもお気軽にご参加ください。

◆登壇者:石山加奈子
PHJカンボジア事務所長(JICA草の根技術協力事業プロジェクトマネージャー)
国際保健修士、戦争紛争安全管理修士、イスラム教と中東政治修士、外交修士。アフリカ、アジアでの人権や保健分野における国際協力活動に従事。2019年にPHJ入職。
フランス、ガーナ、イスラエル、イギリスの大学院で修士号を取得したマルチリンガル。

◆日時:2024年5月30日(木)18時30分~20時00分
◆開催方法:前半のみハイブリッド形式 英語講座は会場
◆会場:JICA地球ひろば セミナールーム202AB
〒162-8433 東京都新宿区市谷本村町10-5(JICA市ヶ谷ビル内)
◆参加費:無料
◆お申込方法:ご参加を希望される方は、以下のお申込フォームで事前にお申込みください。
【お申込みフォーム】
https://forms.gle/j11bVYm7ybmuqu6g8
※ 対面参加は定員が20名となります。オンラインでの参加の方は、お申込み受付後、
前日までにZoomのURLをお知らせします。
※お申込み締め切り:2024年5月28日(火)正午(日本時間)まで

◆イベント概要
前半:世界遺産のそばで取り残される母子の健康 18:30~19:10(ハイブリッド)
>カンボジアでのPHJのJICA草の根技術協力事業

後半:駐在員が教える国際協力のための英語講座19:20~20:00(対面のみ)
>国際保健の現場で使える英語表現

【お問い合わせ】
特定非営利活動法人ピープルズ・ホープ・ジャパン 東京本部
メールアドレス: info@ph-japan.org

保健センタースタッフから地域住民に向けた妊娠・出産の相談会

3月に6つの保健センターで妊娠や出産にかかわる疑問や質問に保健センタースタッフが答える相談会を行い、
合計72人の地域住民が参加しました。

各保健センターには妊婦も含め多くの地域住民が参加し、
健康的な食事や妊娠期の危険な兆候、妊婦健診についての質問がありました。

具体的には
「エコー検査がおなかの中の赤ちゃんに悪影響を及ぼさないか不安です」
あるいは、
「妊娠中にお酒を飲むこと、ベッドの下に火を焚くことは、
慣習となっていて良いことだ信じてきたが、健康に悪いと言われた。本当にそうなのか?」
といった質問がありました。

保健センタースタッフは、ひとつひとつの質問に丁寧に答え、
地域住民の中に根付いている健康に害を及ぼす恐れのある習慣を改善することや
妊娠中の適切な食事、休息、適度な運動の重要性について強調しました。

また、何か問題や体調に異変があった場合は、
すぐに保健センターに来院するように啓発しました。

この活動を通して、妊娠・出産に関する不安の解消や疑問の解決、
住民と保健センタースタッフの信頼関係の構築などが期待できます。
このようなコミュニティレベルの活動を今後も継続していきます。
【本事業はJICA草の根技術協力事業とサポーター企業・団体、個人の皆様からのご支援により実施しています。】

村の保健ボランティアの能力強化研修

農村地で安心安全なお産を支えるためには、「保健ボランティアさん」は欠かすことのできない存在です。
保健ボランティアは、Village Health Support Group (VHSG)のメンバーとして、カンボジアの各村に2人ずつ配置されます。
地域住民と保健センターや保健センタースタッフとの橋渡し役として、
保健教育を通して適切な保健知識を伝えたり、健康に関する相談にのったり、
地域の人々の健やかな生活を包括的にサポートします。

PHJは、事業地の6保健センターが管轄する村の保健ボランティアの能力強化研修を開始しました。
能力強化研修は、保健ボランティアが村で行う保健教育のための適切な知識とスキルを習得することを目的としています。
今回の研修では、妊婦健診と安全な出産に関する保健教育に焦点を当てています。
具体的には、妊娠期の危険な兆候の見分け方、保健センターでの妊婦健診と出産に関する啓発、保健に関する記録の取り方、家庭訪問の方法などを習得します。


講義だけでなく、グループディスカッションやロールプレイなど、
参加型のアプローチも取り入れ、より実践的な研修となりました。

【本事業はJICA草の根技術協力事業とサポーター企業・団体、個人の皆様からのご支援により実施しています。】

 


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