【重要】当団体口座への不正利用(照会不能な入金)に対する警察への通報について

         【重要】当団体口座への不正利用(照会不能な入金)に対する警察への通報について

現在、ピープルズ・ホープ・ジャパンの銀行口座に、照会不能な不審な入金が続いています。当団体にて振込元の方へ連絡を試みておりますが、提示された連絡先は不通であるか、実在が確認できない状況です。
これらは当団体を悪用した詐欺等の不正な取引である可能性が極めて高く、既に所轄の警察署へ相談しています。
不審な事案に遭遇された際は、速やかに最寄りの警察署へご相談ください。当団体では警察のご指導のもと、徹底した対応を行ってまいります。2026年7月3日

【現地スタッフの声】助産の現場を知る私だからこそ、できる支援を。

PHJカンボジアの母子保健改善活動を支えるのは、現地の状況を誰よりも理解している現地スタッフたちです。今回登場するのは、助産師のソチェックさん。 かつて保健センターで主任助産師として3年以上勤務し、数えきれないほどの出産に立ち会ってきた彼女は、なぜ今、PHJのスタッフとして村々を回っているのでしょうか。現場を知る彼女の言葉は、私たちがなぜこの支援を続けるのか、その答えを教えてくれます。

 

皆さん、こんにちは。PHJカンボジア事務所でプロジェクト・アシスタントとして働いているソチェックです。
私はPHJに入職する前、PHJの事業地内の保健センターで3年以上、主任助産師として勤務していました。
今日は、私がなぜ現場の助産師からNGOのスタッフになったのか、そして今どんな思いで活動しているのかをお話ししたいと思います。

孤独と不安のなかでの出産介助
保健センター時代の毎日は、まさに戦いでした。助産師としての妊婦健診や分娩介助だけでなく、一般外来、予防接種、さらには怪我の手当や薬の処方まで、あらゆる業務をこなさなければなりませんでした。
特に苦しかったのは、圧倒的な孤独感でした。助産師はほかにもう一人いましたが、出産の際に私だけが助産師として立ち会うことが多かったのです。。
教科書では学んでも、実際に経験したことがない症例に直面するのは恐ろしいことでした。
予期せぬ双子の出産を無事に終えて胸をなでおろしたこともあれば、同時に高血圧などの危険兆候ときにすべきわからないという恐怖覚えています。複雑な応急処置を行うとき、の知識が限ていると感じ、母子の命をッシャーに押しつぶされそうでした。

保健センターの分娩室
保健センターの分娩室

決して忘れられない、あるお母さんのこと
私の心には、今も消えない思い出があります。以前、2度の流産経験のある妊婦さんに「大きな病院で産むように」と勧めました。しかし彼女は「家から近い方が安心だから」と、保健センターでの出産を希望されたのです。
そして、彼女は出産後大量出血に見舞われました。すぐに救急車に連絡をとり、病院への搬送手続きをすすめましたが、病院への照会手続きに時間がかかりました。手続き完了後に搬送したものの、病院に到着した時にはもう手遅れでした。この時私が必死に蘇生を試みたことを今でも忘れません。

のちにPHJの活動である助産師会議を通じて、大量出血時の緊急搬送の事例について話し合いで、当時病院への搬送が遅くなってしまったのは、病院の照会システムの問題だということが分かりました。

助産師研修

現場のニーズを、支援の形に変える
こうした経験があるからこそ、私はPHJでの仕事に強いやりがいを感じています。現在は家庭訪問をメインに、助産師や保健ボランティアの研修、助産師会議の運営などを担当しています。
私は現場を知っています。助産師がどんな器具を必要としているか、どんな知識があればパニックにならずに済むか、彼女たちの直面する課題が痛いほどわかるのです。
PHJが行っている「助産師への研修」「医療器具の供給」「24時間の監督体制」といった支援は、どれか一つが欠けてもいけません。
質の高い医療サービスを提供し、それを地域の人々が安心して受けられるようにする。この「補完し合う仕組み」こそが、多くのお母さんと赤ちゃんの命を救う鍵になると信じています。

かつての私と同じように、現場で一人、不安と戦っている助産師たちを支えるために。 私は今日も、地域の村々や保健センターを回ります。

保健ボランティアによる家庭訪問を確認するソチェックさん

代表交代のお知らせ

2026年5月31日をもちまして、藤野康之が代表を退任いたしました。
後任として、6月1日付で高田重信が新たに代表に就任いたしましたことをご報告申し上げます。
新体制のもと、スタッフ一同、より一層社会貢献に努めてまいる所存です。
今後ともご支援応援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

シェムリアップ州における3年間の歩みと変化―安心・安全なお産を支える仕組みづくり―

安心して妊娠・出産ができる環境づくりを目的としたJICAの草の根技術協力事業「シェムリアップ州ソトニクム保健行政区における安心安全なお産のための保健システム強化支援事業」は、 2023年4月に開始し、3年間の活動を経て2026年4月3日に終了しました。

事業地であるカンボジア国・シェムリアップ州は、世界的な観光地として知られる一方で、医療へのアクセスが困難な地域もあり、不安を抱えながら出産に臨む女性もいました。雨季には道路が冠水し、保健センターにいくことが困難になる地域もあり、地域間に格差が存在していました。

雨季の保健センターまでの道が冠水

こうした状況に対し、PHJは、現地の既存の仕組みを活かしながら、地域の人々自身が主体となって支え合う体制づくりを重視してきました。外部からの一時的な支援にとどまるのではなく、活動終了後も継続していくことを見据えたアプローチです。

助産師の技術訓練風景

1)助産ケアの質向上に向けた人材育成
事業地には27か所の保健センターがあり、助産師が24時間体制で地域の妊産婦を支えています。最新のガイドラインに基づく研修や、定期会議での症例検討を通じて技術面だけでなく、丁寧な説明や寄り添う姿勢といった接遇面の改善も見られるようになりました。

2)保健ボランティアの自主性
医療者と地域住民の架け橋となる保健ボランティアの育成にも取り組みました。定期的な会議や研修を通じて知識や伝え方を学び、活動の継続参加者を表彰することで、誇りと責任感を高めました。その結果、金銭的なインセンティブに頼らない自発的な活動が広がっています。

保健ボランティア研修の様子

3)安心安全なお産の促進
助産師による Q&A セッションや、保健ボランティアによる家庭訪問や保健教育を継続的に実施しました。その結果、妊娠中の過ごし方や栄養に関する理解が深まり、地域の人々の意識や行動に変化が見られるようになりました。また、コロナ禍で低下していた保健センターへの信頼も徐々に回復し、妊婦健診や医療施設での出産の重要性への理解が広がっています。特に、町の中心地に近い地域では道路状況も改善されてきており、病院での出産を選択する女性が増えてきていることがわかりました。
以前は妊婦の健康を害する恐れのある伝統的な習慣が根強く残っていましたが、現在では妊娠中の過ごし方や栄養の取り方についても理解がすすんでいることが現地の人々の声として届くようになってきました。

村での保健教育の様子

こうした取り組みにより、医療と地域住民の関係が向上していきました。
活動の積み重ねの中で、コロナ禍で医療施設の利用が減少していた保健センターへの信頼も徐々に回復し、妊婦健診や医療施設での出産の重要性に対する理解が広がっています。このように地域の意識や行動に変化が見え始めていることは、3年間の取り組みの成果のひとつです。

【事業終了後の現地の人々】
活動終了後も取り組みが継続されるよう、仕組み・人材・地域のすべての側面から持続性の確保に重点を置いてきました。定期的な振り返りや指導、助産師会議は行政の通常業務に組み込まれており、今後も継続的に実施される体制が整っています。今後は、現地の人々の手によってこれらの取り組みが継続・発展し、より多くの母子の健康が守られていくことが期待されます。

保健行政区スタッフによる保健センター運営の確認と指導

【本事業はJICA草の根技術協力事業とサポーター企業・団体、個人の皆様からのご支援により実施しました。】

PHJ東京事務所 4月29日から5月6日まで休業します

PHJ東京事務所は、ゴールデンウィークの休日のため、

4月29日(水・祝)から5月6日(水・祝)まで休業いたします。

その間お問い合わせなどにつきましては対応ができませんのでご了承ください。

5月7日(木)には通常の業務を再開いたします。

どうぞよろしくお願いいたします。

PHJ Tokyo Office closed from April 29 through May 6

Please be advised that PHJ Tokyo Office will be closed for the Japanese holiday: Golden Week, from April 29 through May 6, 2026.

During this period, we will not be able to respond to any inquiries.

We will resume our business on May 7 and appreciate your understanding.

未来の命を守る「お産準備キット」をお届けしました!

私たちが活動しているシェムリアップ州のソトニクム保健行政区では、妊婦さんが自宅で出産したり、
十分な健診を受けられないまま出産当日を迎えたりするという課題があり、
妊婦と新生児の安全な出産環境の整備を通じて、母子の命と健康を守ることを目的として活動をすすめてきました。
そんな中、2025年度は「連合・愛のカンパ」からの温かいご支援をいただき、
妊婦健診の受診率が特に低い3つの地域で「お産準備キット」を配布する活動を行いました。

健診を無事に終え、笑顔でキットを受け取るお母さん

●健診4回、それは「安心」へのステップ
このプロジェクトでは、母子の健康を守るために大切な「4回の妊婦健診」をすべて受けた女性へ、お祝いと応援の気持ちを込めて「お産準備キット」をプレゼントします。
ただし、このキットは永遠にプレゼントしつづけることが目的ではなく、あくまでも、今回の事業期間における「健診受診のきっかけ」をつくるための、一時的な取り組みです。
まずは一人でも多くの妊婦さんに保健センターへ足を運んでもらい、「健診で安心できた」「異常を早く見つけてもらえた」
「安全な出産につながった」といった前向きな体験を得ていただくことが目的です。
さらに、出産を終えた女性がその経験を周囲に語っていくことで、次の妊婦さんたちが自然と妊婦健診に足を運ぶ、
そんな循環をつくり出すことを目指しています。

【キットの中身】
石けん
大小のタオル
赤ちゃん用の可愛いキャップ
おくるみ

これらはすべて、現地のニーズに合わせて選んだものです。
例えば、石けんで手や体を清潔に保つことは、産後の感染症を防ぐためにとても重要です。
また、柔らかいタオルやおくるみは、生まれたばかりの赤ちゃんを温かく包み込みます。

●嬉しい変化が見えてきました
「キットをもらえるから、頑張って保健センターに行ってみようかな」
そんなきっかけ作りから始まったこの活動ですが、嬉しい成果が出ています。
対象地域の一つであるコンポンクレン保健センターでは、4回の健診をしっかり受ける妊婦さんの割合が、前年の51.8%から74.1%へと大きくアップしました!
単に物を配るだけでなく、「保健センターに行けば、助産師さんに相談できて安心」「清潔なお産ができる」という意識が地域のお母さんたちの間に広まりつつあります。

 

【本活動は「連合・愛のカンパ」より助成をいただき実施しました。】

【プレスリリース】命を左右する産後24時間。カンボジアの母子支援のため、目標300万円のクラウドファンディング開始!

特定非営利活動法人ピープルズ・ホープ・ジャパンは、世界的な援助削減による資金難のなかでカンボジアにおける母子の命を守る活動の継続を目指す。

クラウドファンディング「命を左右する産後24時間。カンボジアの母子の命を繋ぐ気づきと判断を」
特定非営利活動法人ピープルズ・ホープ・ジャパン(理事長:神谷 洋平、以「PHJ」)は、クラウドファンディングサービス「READYFOR」にて、カンボジアの遠隔地における母子継続ケア連携強化プロジェクト実施費用を募るために「命を左右する産後24時間。カンボジアの母子の命を繋ぐ気づきと判断を」を公開しました。300万円を目標に、本日2026年2月16日(月)から3月31日(火)まで支援を募ります。 (プロジェクトURL:https://readyfor.jp/projects/2026phjc)


■背景とPHJの取り組み

出産直後から産後数日間、特に最初の24時間は突然の大量出血によって命を落とすリスクが最も高い時期になります。カンボジアでは、1970年代の内戦とポル・ポト政権により、医療制度は一度完全に崩壊した歴史があり、母子保健は脆弱な状況です。特にPHJの事業地シェムリアップ州ソトニクム保健行政区では保健センター(医療施設)で出産しても早い段階で自宅に戻ってしまうこともあるため、産後の観察やケアが十分とはいえない現状です。

産後の母子と助産師

PHJは、これまで実施してきた「安心安全な妊娠・出産」に続き、今回は「安心安全な産後」を促進するプロジェクトを進めます。妊娠から出産、そして、産後の女性と生まれた赤ちゃんを、母子一体とした切れ目のない継続ケアの促進を目指していきたいと考えています。

保健センターから産後にバイクで帰宅

■かつてない活動継続の危機

しかし現在、PHJの活動はかつてない危機に直面しています。2025年の米国の人道援助凍結や欧米諸国の支援削減という世界情勢の激変や、公的補助金・民間助成金への申請団体の増加の影響を受け、PHJが申請した複数のカンボジア案件が不採択となりました。カンボジア事業の予算はほとんどなく、事務所の移転やスタッフの人数を半減し、活動継続の道を必死に模索しています。たとえ、政治や情勢が変わっても、目の前にある「救えるはずの命」を見捨てることはできません。この活動を途絶えさせないため、クラウドファンディングを通じて皆様と直接繋がり、共に未来を拓きたいと願っています。

■クラウドファンディングプロジェクト概要

・タイトル「命を左右する産後24時間。カンボジアの母子の命を繋ぐ気づきと判断を」
・URL:https://readyfor.jp/projects/2026phjc
・目標金額:300万円
・募集期間:2026年2月16日(月)10時~3月31日(火)23時
・資金使途:カンボジアの遠隔地における母子継続ケア連携強化プロジェクト実施費
・形式:寄付金控除型 / All in形式
※All-in形式は、目標金額の達成の有無に関わらず、集まった支援金を受け取ることができる形式です。

■ピープルズ・ホープ・ジャパン(PHJ)について

私たち特定非営利活動法人ピープルズ・ホープ・ジャパン(PHJ)は、1997年に米国に本部を置く国際NGO 「Project HOPE」の日本法人として設立され(2006年に独立)、「教育を中心とした自立支援」を使命として、東南アジアで母と子を対象に「保健・医療の教育」を中心とした支援活動に取り組む国際協力NGOです。

現在、カンボジアとミャンマーに事務所を置き、農村地を拠点に取り残されがちなお母さんや子どもの健康を改善するための仕組みづくりを支援しています。PHJの使命は、「教育を中心とした自立支援」です。保健人材への研修や、地域住民への教育を進めることで、自らの力でよりよい保健環境を構築し維持することを目指しています。

命を左右する産後24時間。カンボジアの母子支援のため、目標300万円のクラウドファンディング開始!


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