©Toshihiro Kubo

インドネシア 医療機器技術指導

(期間:1997~ 対象地域:バリ州)


PHJは、現地で不足している医療機器の寄贈、また現地において故障したまま放置されている機器の修理・調整、さらには医療スタッフや保守技術員の技術向上教育を行っています。1997年からはバリ州東地区の公立病院で医療機器技術指導を行っています。この事業は、画像診断装置による病気診断技術を向上させるために、現地専門医師や日本の専門医師・技師を派遣するなどの技術指導教育研修を毎年定期的に実施しています。
バリ州東地区ギアーニア県は、県保健局・病院共に医療改善意欲が高いことから、今後は中核病院であるギアーニア病院では乳がん診断等の新分野への展開を計画しています。

活動レポート

2013/03/19
5日間の研修は大満足の内容でした。詳細はこちら

これまでの活動について

PHJがインドネシアで最初に着手した活動は、日本のODA資金によって1990年代に建設されたバリ州デンパサール地区のサングラ救急病院での医療機器技術指導でした。予算不足と補修技術の不足により半数近くの医療機器が故障したまま放置され、患者の病気診断と治療に支障が出ていて、立派な病院の機能が生かされず困っていました。PHJはインドネシア保健省、バリ州保健局と協議し、故障機器の調査、修理交換部品の支援、さらに医療スタッフや保守技術員の技術向上教育を行い、1999年までの3年間でサングラ病院を含む4つの公立病院の90%以上の医療機器を稼動させました。
また、産婦人科分野でも装置を支援するとともに日本から専門医師を数人に派遣して画像診断技術を伝授しました。
2002年には口腔衛生教育プログラム実施しているバリ州東地区ギアーニア県での超音波画像診断技術を向上させるために、公立病院の医師を日本の有力医科大学病院に招聘しました。
2005年には、ギアーニア病院のバリ東地区の中核病院構想に協力してX線CTを支援しました。X線CTの運用と画像診断技術習得のため3名の現地医師を招聘し技術研修を受けてもらうと共に、設置後は日本の有力病院の協力を受けて検査技師を派遣し、画像診断技術(超音波を含む)を現地の医師・技師に教育しています。(毎年継続実施)


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