支援事例:横河商事株式会社

カンボジア 母子保健改善(2024₋2025)

カンボジアの活動地内のなかでも、特に保健センターへのアクセスが困難な遠隔地域を対象にした安心安全な妊娠・出産支援活動を支援いただきました。この地域では健康に害を及ぼす恐れがある伝統的習慣を継続しており、遠隔地であるがゆえに地域の健康教育を担う保健ボランティアが必要な会議や研修に参加することができず、住民への保健教育が円滑に行えていませんでした。保健センタースタッフによるアウトリーチサービスと地域の連携強化、保健ボランティアによる保健教育、保健センターへの器材供与を行いました。

ベトナム 乳がん早期発見事業(2010-2015)

2010-2015年まではハノイ市とベトナム北部の女性の乳がん早期発見事業を支援いただきました。
乳がん早期発見事業の開始当初はベトナム赤十字傘下のNPO団体CASCDとともに2年間活動を行い、現在もCASCDでは本プロジェクトを独自で実践しています。
その後2013年1月より会員数1,400万人のベトナム・ウィメンズ・ユニオン(VWU)からの強い要請により、さらに広範囲な活動を3年間実施しました。

この活動により、自己触診研修を普及するトレーナーが123名育成されました。さらにそのトレーナーから自己触診法を教わった女性の数は17,222人(目標15,000人)と目標を大幅に上回る結果となりました。なお、自己触診により異常が見つかった131名は全員病院で精密検査を受け、そのうち23名が乳がんと診断され、治療を受けました。
自己触診研修が想像以上に普及した要因は、VWUの支部が自発的な活動を進めたことにあります。今後VWU独自プロジェクトの一つとして継続することが約束され、自立支援のPHJとしては理想的な形で事業を現地移管できました。
2016年1月にハノイで開催された「乳がん早期発見プロジェクト」の事業移管の式典は、ベトナムからVWUのグエン・ティ・タン・ホア代表、チャン・ティ・フン副代表ほか幹部職員が出席しました。日本からは横河商事様の横河惇社長、坂口均取締役、PHJのタイ事務所長ジラナン、本部の蓮見、塩田が出席しました。
式典で横河社長から「本活動のキーワードは、“草の根運動”であり、それを広く、深く、継続的に実施していただきたい」との言葉があり、それに対しVWUのタン代表から「まったく同感であり、その精神を大切にこれからの活動に取り組んで行きたい」との力強い表明がありました。
今後、プロジェクト継続に有力な手段となる“乳房サンプル”50セットが横河社長から活動地域6か所のVWU各支部代表に贈呈され大きな拍手が寄せられました。VWU・横河商事・PHJ 3者の友好の絆をより強固なものにしたことで、ベトナム/日本両国の親善と信頼向上にもつながることを願います。


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ベトナム HIV/AIDS予防教育事業(2009~2010)

ホーチミン市の国立医科薬科大学(UMP)による「HIV/AIDS予防ピア教育」の実施を支援いただきました。座学だけでなく実習やゲームを取り入れた楽しいタイ方式のピア教育を実施しました。ピアリーダー養成研修は「知識教育」と「リーダーシップ教育」で構成されています。UMP学生は医学的知識は豊富ですが、リーダー養成に不可欠の「リーダーシップ教育」を強化する必要があることがわかりました。
3回のワークショップを実施し、累計120名のピアーリーダーを養成し、2010年4月に「そのリーダーが仲間・後輩に伝えるピア教育」を実施し、200名の学生が「知識・技術」の1泊研修をうけました。その後はUMPが独自でHIV/AIDS予防教育を実施することでPHJタイのプログラムとしては終了いたしました。


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