インドネシア 母子健康改善

インドネシア 母子健康改善
(期間:2003~2016 対象地域:バンテン州セラン県テイルタサヤ自治区)


乳幼児死亡率と5才未満児死亡率また妊婦死亡率も非常に高いバンテン州。この状況を改善するため地域保健医療システムの強化と栄養改善を県保健局・病院、自治区保健センター、村の診療所と協力して実施して地域保険医療サービスを向上させ、健康教育を通じて母子保健と乳幼児の栄養状況と保健衛生環境を改善するなど、プライマリーヘルスケアの定着と健康教育支援のモデル作りを行っています。
>>>【母子保健教育の様子2015:動画

活動レポート

2016/1/26
2015/10/30
2015/09/30
2015/08/27
2015/06/30
2015/04/27
2015/02/23
2014/10/29
2014/9/12
2014/8/29
2014/5/26
2014/4/24
2014/3/28
2014/2/19
2014/1/31
2013/12/24
2013/09/25
2013/07/17
2013/06/17
2013/04/19
2013/02/25
2012/12/21
2012/11/26
2012/10/23
2012/07/07

活動内容

村での母子保健教育[村単位で月例実施]

1人でも多くの女性や妊産婦、乳児や幼児に健康になってもらうための活動です。教育の主役は村の保健センターの助産師です。皆に理解しやすい集合指導教育できるように、基礎的な「教育学」についての勉強から始め、助産師として必要なスキルと知識のリフレッシュトレーニングを行って、更に随時幼児の栄養・母子保健などに関する特別研修を国立研修センターで受けもらいました。助産師は担当の村で月ごとのテーマ(保健衛生と栄養)に関してヘルスボランティアを含む村人(女性、妊産婦、男性)に啓蒙教育を行います。

医療人材の補強・医療施設の整備

事業実施時には、助産師が駐在していない村もありました。行政には助産師の増員を強く要求して来ました。その結果助産師が倍増し、より安全な出産の可能性が増加しました。助産師が活動する拠点は自治区保健センターや村の診療所ですが、改善意欲の高いテイルタヤサ自治区の村から順次、診療所の建設支援を行っています。2012年現在活動対象14村の内8 村の整備が進んでいます。これらの診療所には、「きれいで安全な水」の確保も必要です。上水道がなく電力余裕のない地域に対応するため、PHJは太陽光発電駆動の井戸を堀りました。また2010年には海上40Kmの離島(トゥンダ島ワルガサラ村、人口1800人)に太陽光発電照明を備えた助産所を整備しました。

地域医療連携ネットワーク

母子医療サービスの向上に向けて、村レベル、地域レベルでのネットワークを構築するため、村診療所の助産師を核に、ヘルスボランテイア、自治区保健センター、県医療機関などとの連携を強化しています。また医療関係者のみならず村の行政担当者や宗教指導者などにも協力してもらうため、セラン県の地域全体で「地域医療(特に母子健康)の重要性」を真剣に考えてもらうためのセミナーも開催しました。

相互協力

出産時の輸血を確保するために献血者登録制度や出産に備える費用積み立て制度の導入も開始しています。


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