アジアの母と子をささえる国際保健医療支援団体

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インドネシア 過去のプロジェクト

感染症予防教育

(期間:2010~ 対象地域:バリ州ギアーニア県)

PHJタイのHIV/AIDS予防のためのピア教育を、インドネシアでも展開させる事業を計画中です。また バリ州ギアーニア県では2009年頃より狂犬病が拡大していますが、犬に対する予防接種が徹底されていないこと、狂犬病ワクチンが国内で生産されていないといった背景があり、対策が必要とされていました。そこで2007年ごろからPHJが同地域で行っていた鳥インフルエンザ・新型インフエンザ予防教育事業での実績が認められ、県保健局から狂犬病予防への応用展開の要請を受けました。鳥インフルエンザ事業で実施した効果的な感染予防のための啓蒙教育の手法・人材・組織を水平展開した教育活動と予防接種ワクチンの支援を行っています。
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医療機器技術指導

(期間:1997~ 対象地域:バリ州)

PHJは、現地で不足している医療機器の寄贈、また現地において故障したまま放置されている機器の修理・調整、さらには医療スタッフや保守技術員の技術向上教育を行っています。1997年からはバリ州東地区の公立病院で医療機器技術指導を行っています。この事業は、画像診断装置による病気診断技術を向上させるために、現地専門医師や日本の専門医師・技師を派遣するなどの技術指導教育研修を毎年定期的に実施しています。
バリ州東地区ギアーニア県は、県保健局・病院共に医療改善意欲が高いことから、今後は中核病院であるギアーニア病院では乳がん診断等の新分野への展開を計画しています。
PHJがインドネシアで最初に着手した活動は、日本のODA資金によって1990年代に建設されたバリ州デンパサール地区のサングラ救急病院での医療機器技術指導でした。予算不足と補修技術の不足により半数近くの医療機器が故障したまま放置され、患者の病気診断と治療に支障が出ていて、立派な病院の機能が生かされず困っていました。PHJはインドネシア保健省、バリ州保健局と協議し、故障機器の調査、修理交換部品の支援、さらに医療スタッフや保守技術員の技術向上教育を行い、1999年までの3年間でサングラ病院を含む4つの公立病院の90%以上の医療機器を稼動させました。また、産婦人科分野でも装置を支援するとともに日本から専門医師を数人に派遣して画像診断技術を伝授しました。
2002年には口腔衛生教育プログラム実施しているバリ州東地区ギアーニア県での超音波画像診断技術を向上させるために、公立病院の医師を日本の有力医科大学病院に招聘しました。
2005年には、ギアーニア病院のバリ東地区の中核病院構想に協力してX線CTを支援しました。X線CTの運用と画像診断技術習得のため3名の現地医師を招聘し技術研修を受けてもらうと共に、設置後は日本の有力病院の協力を受けて検査技師を派遣し、画像診断技術(超音波を含む)を現地の医師・技師に教育しています。(毎年継続実施)
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口腔衛生・フェーズⅡ

(期間:2004~ 対象地域:バリ州ギアーニア県)

2003年までのフェーズⅠでは、診療所の歯科サービス(技術・設備)改善強化と村の小学生・園児を対象とした口腔衛生教育・予防教育活動が、学校の保健衛生担当の職員がジュニアデンテイストを育て、下級生にピア教育をするシステムとして定着しました。一方、PHJはこの事業を通して、現地の子供たちに過剰歯・転位歯・異常歯石等の多発を経験したので、2004年以降は小児歯科技術のレベルアップするために、保健スタッフや歯科専門家を対称に集合教育による技術のブラッシュアップ研修会(1~7日間)の開催を毎年継続支援しています。指導講師は日本からの派遣歯科医師やインドネシアの大学歯科医師にご協力をお願いしています。

口腔衛生・フェーズⅠ

(期間:1998~2003 支援地域:バリ州 東バリ地区のギアーニア、バングリ、クルンクン)

1998年に実施した東バリ地区の歯科医療調査結果は想像以上に悪く、診療所に歯科医師・歯科衛生士が配置されていないのは当り前、虫歯の治療器材は足踏み式が使用されていました。 また、歯科サービスへの予算は大幅に削減され、本来実施すべき口腔衛生教育と歯科検診を凍結する診療所がほとんどで、家庭でも経済的理由から歯ブラシなども購入できず歯磨きをしない子供が多く、そのうえ虫歯治療の必要性を理解している保護者も少なく、歯は自然に抜けるまで放置されている状態でした。特に成長期の子どもの口腔衛生は人の一生の健康に非常に重要で、言語発達障害・栄養不良はもちろん、最悪の場合心臓疾患などを引起す可能性もあります。このような成長期児童の口腔衛生改善を目的に、バリ州東部地域の歯科医師会、各診療所の歯科医師及び歯科衛生士と共に、診療所の歯科サービス改善強化と村の小学生・園児を対象とした口腔衛生教育・予防教育活動を開始しました。この活動には、PHJスタッフとして歯科医師と歯科衛生士が専任しました。口腔衛生予防教育事業は、主に「口腔衛生予防教育」「予防治療」「歯科サービスの向上」の3つの活動で構成し実施しました。この活動は2003年まで5年間の外務省日本NGO無償資金協力を受けて継続実施しました。
成果
口腔衛生教育を受けた小学生・園児は5年間で延べ約1万3千名(含むPHJの学校巡回検診)、保護者への教育は約3千名でした。口腔衛生予防教育活動に加えて、診療所の歯科設備(デンタルチェア24セット)、自治区に小児専門の歯科診療室新設(デンタルチェア2セット)、またギアーニア病院には歯科用パノラマレ式ントゲン撮影装置など歯科医療機材等を導入しました。新型機材導入と平行して歯科医療従事者への専門技術研修(4回)や診療所のスタッフと現地住民の交流も実施しました。学校での正しい歯磨き教育ではユニークな試みとして、上級生をジュニアデンテイストと称させて下級生に模範を示すピア教育を実施し、年間を通して学校での口腔衛生教育を定着させました。事業実施前の学童のう蝕歯治療処置率はほぼ0%でしたが事業終了時には50%を超えるまで上昇しました。

スマトラ沖地震

2004年12月26日インドネシアスマトラ沖で起きた地震と津波。この大地震・津波が、22万人の死者・行方不明者、200万人の被災者をもたらしました。PHJは、被害の大きかったインドネシアアチェ州で復興支援を、タイ南部では緊急支援と復興支援を実施しました。
インドネシア・アチェ州は行政が複雑で必要支援の情報発信が混乱し、世界中からNGOが入り、また救援物資も届きましたが、道路が分断され支援の手が被災地に届かない場合も多くありました。PHJインドネシア所長は、地震発生後の空路再開直後にインドネシア保健省担当官に同行して現地状況を詳細に視察して、保健省の合意を得てPHJのミッションに合致した支援であるアチェの流失した分娩所の復興支援を計画・実施しました。安全な土地探しを経て、災害発生から1年目の2005年12月に耐震性のある建物と清潔な医療環境・設備を備えた施設を完成・引渡しし、元気な赤ちゃんが誕生しています。
タイでは津波の3日後には必要物資リストが行政から配られ、これに基づきPHJは、米国のNGOであるProject Hopeと協同して、遺体処理用の種々の医療物資や流失した診療所の超音波診断装置などを支援しました。
これらの緊急医療支援は、スマトラ募金(596万円)全額と年末募金の一部を加え、合計700万円で実施しました。

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