©Toshihiro Kubo

ミャンマー 過去の活動

母と子のための地域保健システム強化事業
期間:2014年8月~2017年8月
対象地域:ネピドー特別自治区タッコン郡

PHJがミャンマー事務所を開設した2014年当初から実施してきた3カ年事業が終了しました。本事業は、ネピドー特別自治区タッコン郡の妊娠可能年齢の女性約7,000人が、安全な環境で適切なケアを受けられるようにすることを目標に活動を行いました。

活動成果

搬送システム強化

日本の中古救急車をタッコン郡保健局に寄贈しました。救急車の有効活用のためのプロモーション活動も実施し、主にタッコン郡病院(二次医療施設)からネピドー病院(三次医療施設)間の救急搬送に使用されています。

日本から寄贈した中古の救急車。高次医療機関への搬送に利用されています

医療施設建築及び医療機器支援

3つのサブセンターを新築し、分娩台、ベッド、椅子等を寄贈、住込みの助産師がサービスの提供を開始しました。ある1つのサブセンター管轄村では、施設分娩率がサブセンター建築前の38.8%(病院出産)から、建築後の1年間で51.6%(病院+サブセンター出産)まで上昇しました(表1)。

建築したサブセンター。分娩だけでなく一般診療も行う地域に根差した施設

助産師・補助助産師技能強化

43名の助産師を対象に、妊婦健診、分娩介助、産後検診等の知識とスキルの向上を目的としたトレーニングを開催しました。また、助産師・補助助産師会議を定期的に開催し、医療施設で働く助産師と村で活動する補助助産師の連携を促進しました。

助産師トレーニングに参加する助産師。ミャンマーの助産師は1人で3,000~10,000人の診察を任せられる。

地域母子保健教育支援

5つのサブセンター管轄村で計50名の母子保健ボランティアを育成しました。母子保健ボランティアを中心に、各サブセンターや村で毎月1回の母子保健教育を実施、延べ809名の産前・産後の女性が母子保健教育を受けました。

妊婦や産後の女性に母子保健教育を行う母子保健ボランティア

TOP