タイ 小児先天性心臓病手術

活動地

バンコクから約700km北方に位置するチェンマイ市を中心とする北部地方。対象となる子供の手術はチェンマイ大学病院にて実施。

経緯

タイでは生まれつきの心臓疾患を持つ子どもが年間8000人も生まれ、そのうち1/3から半分の子供たちが手術を必要としています。費用あるいは地方の病院の技術力の問題があり、その中で手術を受けられるのは半数くらいです。

手術は2歳ぐらいまでに行うのが望ましいのですが、発見の遅れや治療費が払えないために手術が先延ばしになる場合には、生命の危険度は上がっていきます。

ピープルズ・ホープ・ジャパンはこのような子どもたちを救うために、1998年から地元のチェンマイ大学病院および先天性心臓手術財団との協力により、子どもさんの手術と専門医師・看護師育成の教育支援を行ってきています。
この活動の「もっと多くの子供の命を救いたい!」という呼びかけに、日本製薬団体連合会基金、外務省、日本経団連より支援を頂き、2007年6月までに子供の手術支援(62人)と医師3人と看護師11人に対する専門医療教育支援を行いました。現在(2009)までに累計256名の手術を実施し、100%の成功率です。

現在の活動

2006年後半からは、日本企業の支援を受け、毎年10名の子どもの手術を実施しています。
この事業では、手術支援のほかに小児心臓専門医・看護師の育成にも注力しています。僻地の子供を救うための地方巡回検診を行う機会を利用し、チェンマイ大学病院の医師・看護師による地元の医師・看護師に対する実地訓練教育も年二回ほど行い、手術前後の患者のケアー技術向上を目標とし活動しています。

タイ 小児先天性心臓病手術

プログラムの将来

子供の心臓手術を継続しますが、地方の小児心臓専門医・看護師・医療技師のトレーニングにも力を入れます。
トレーニング終了後には、トレーニングを受けた医療従事者が、各地で人材養成の核になることを期待しています。

用語の説明

小児の心臓病(心疾患):
先天性心疾患の種類は多く、稀な病型まで数えると40以上あります。
重症な病気は生後数日ないし数年で死亡するので、新生児期に手術が必要です。
中等症の場合は年長児ないし大人で死亡しますから、小児期で手術が必要です。
(日本心臓財団ウェブサイト「心臓病をよく知ろうQ&A集」より抜粋)