インドネシア きれいな水は笑顔と健康の源

最初の深井戸完成

PHJはインドネシアジャワ島西部のバンタン州セラン県で、2004年3月から「母子健康地域保健医療システム強化事業」を実施しています。この事業は、現地保健行政と協力して地域保健医療サービスを改善・向上し、母子健康教育によってお母さんの健康と乳幼児の栄養状態を改善して、高い妊産婦・乳幼児の死亡率と栄養不良児を低減することが目的です。

しかし事業実施地の水事情は深刻で、地域医療の中心となるべき診療所でさえも「医療に必要な最低量の安全な水」確保が困難で市販のミネラル水を使う場合もあります。また村人の生活では、人々の飲用水の主水源である河川・水路や灌漑池は、トイレ・浴場・洗濯場としても使用され、感染症などの懸念も絶えません。雨水の貯水や浅井戸も使われてはいますが、海に近い影響もあり塩分濃度が非常に高く、火山性の細かい土壌粒子の含有量も多く、長期飲用による健康被害の可能性も見受けられます。

「水問題の改善なくして成功なし」と考え、まずチャレナン診療所の医療用水確保を水問題改善モデルケースと捕らえて行政と調整しました。
水質・地質に合った信頼性の高い資機材選択と自然エネルギー利用(診療所の電力余裕がない)による低い維持・管理費を選定基準として、インドネシア国内で稼動している各種の浄水システムを検討した結果、水源としては河川などの表層水利用をあきらめ、ソーラーパネルと電動ポンプによる中深井戸が最も費用対効果が高いと判断して、事業に着手しました。2007年10月ソーラーパネルとポンプを発注、2008年1月上旬掘削開始、1月下旬に待望の水が出ました!
配管と環境整備を行い、水質検査で安全を確認後、井戸利用管理者に管理・衛生教育を行って運用を開始しました。

診療所では、昼間はもちろん夜間の出産介助時に安全な水が確保出来たので非常にありがたいとの感謝の言葉が出ています。また地域住民もきらきら光るきれいな水を手にし、笑顔がこぼれています。
安全な井戸は、PHJで新規に建設支援する診療所・助産所には必ず設置してゆきます。健康を求める人々への皆さまからの素晴らしいご支援になることを確信しています。

インドネシアの深井戸