インドネシア 感染症予防教育事業
活動地
バリ州(首都ジャカルタから1,600km)東バリ地区のギアーニア県(州都デンパサールから車で1〜3時間)。
(バリってどんなとこ?)
1. 鳥インフルエンザ感染予防教育事業(2009年度〜2010年度)
2009年から2010年にかけて強毒性鳥インフルエンザ・弱毒性新型(豚)インフルエンザパンデミックは世界中で脅威の1つとなりました。2009年12月のインドネシアでの鳥インフルエンザ感染者数は144人、うち死亡者数は115人(80%)と世界最悪となり、早急に感染の予防と拡大阻止のための医療対策の実行展開が求められました。

インドネシア保健省やWHOは、州立・県立病院などを鳥インフルエンザの疑いのある患者のレフェラル病院とし、医療器材や研修・教育などを開始しました。しかしながら、村々に住む住民の最初のかかる医療機関は各自治区にある診療所が一般的ですが、この地域医療の中核となる自治区診療所医師などの医療スタッフに対しては、鳥インフルエンザ・新型インフルエンザに対する研修・教育などが行われていませんでした。その結果、鳥インフルエンザ患者でありながらそのケースを見逃す危険性が極めて高く、そのことによる人から人への感染と、その後の感染の爆発的広がりがおおいに懸念されました。
インドネシアでは、村々で放し飼いにされているニワトリやカモ、非衛生的な生活環境やカモが泳ぎ回る河川などでの行水・トイレなどが日常的で感染原因の一つとも考えられます。また、地域住民の鳥インフルエンザ・新型インフルエンザに対する関心度は高いとは言えず、基礎知識も不足しており、危機感がほとんどないのが実情です。住民への「鳥インフルエンザ感染予防」に関する生活上大切な事項を村レベルでの啓蒙教育を行う必要性が極めて高いと判断しました。
活動内容
PHJは2007年インドネシア保健省にバリ州での事業を提案し、具体的事業内容と実施地域について協議を重ねて活動を開始しました。
この事業は、インドネシア保健省、バリ州ギアーニア県保健局をカウンターパートとして、ギアーニア県病院(1)・診療所(13)の医療従事者567人、小学校(255校・生徒数4万8千人)と村(63)の住民約44万人を対象にし、事業は、PHJスタッフ1名(医師)と病院・診療所の実行委員10名で実施しました。
「アプローチと活動」
<アプローチA : 医療体制強化>
- 診療所およびリフェラル病院医療従事者への教育
- 救急体制・トリアージなどのシステム構築
- 感染予防医療資機材の整備
<アプローチB : 医療体制強化>
- 小学生へのインフルエンザ基礎知識教育
- 村人へのインフルエンザ基礎知識教育
のステップです。
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活動の経緯
2009年4月インドネシア保健省、ギアーニア県保健局担当官、県病院やこの事業に関係する診療所医療従事者100名が集まり事業のキックオフと第1回の導入研修を行いました。
皮肉にも2009年から弱毒性「新型インフルエンザ」感染拡大が発生し、県1体となった感染拡大阻止体制整備を完成させるためにはタイミングの良いきっかけとなりました。
2009年11月から小学校を対象とした啓蒙教育がスタートし、11月14日の「国民健康の日」に、感染予防医療資器材の贈呈式を行いました。その後、村を対象にした啓蒙教育事業を中心に展開し、2010年5月に計画通りに事業終了しました。

2. 狂犬病予防教育事業(2011年度〜)
バリ州ギアーニア県では狂犬病の発生率が非常に高いので効果的な感染予防のために、県保健局から鳥インフルエンザ感染予防教育事業で成果をあげた啓蒙教育の手法・人材・組織を水平展開した教育活動と予防接種ワクチンの支援を求められました。PHJはノウハウが有効に活用可能と判断し、2011年度からこの事業を開始しました。












